2015年5月15日金曜日

しいたけ廃菌床(オガクズ)・広島県(2015年)

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「[東日本土壌ベクレル測定プロジェクトのクラウドファンディングへのご協力について] 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/blog-post.html

「クラウドファンディング」(2015年6月21日まで)
https://moon-shot.org/projects/68
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本日は、ご依頼のありました堆肥類の測定結果についてです。
堆肥名は、「しいたけ廃菌床(オガクズ)」
産地は、「広島県福山市新市町」
製造者及び販売者は、「広島県福山市内の農家」

菌床しいたけを栽培した後に出てくる廃棄する菌床です。
畑にうっすらと撒いてかき混ぜると良い土壌となるようです。
使用する前に見ておきたいとのことからご依頼でした。

(測定風景)


それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:△

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:△

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)

人工核種
「セシウム137」(微量)

の検出と判断いたします。

セシウム137については、662keVにピークがハッキリとは確認できませんが、少しあるようにも見えます。
セシウム134については、605keVにピークが確認できますが、796keVにピークが確認できません。
結果として、セシウム137を微量の検出、セシウム134を不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種の「カリウム40」、「鉛214」(ウラン系)(微量)、「ビスマス214」(ウラン系)(微量)、
人工核種の「セシウム137」(微量)

の検出と判断しました。
セシウム137について、662keVにごくわずかながらもピークがあると判断しています。
ですが、ビスマス214が存在していると判断されるため、
ビスマス214の存在量と数値としてはじき出された「1.07±0.886Bq/kg」から推測しますと、
-部分を最大まで考えると、
1.07-0.886=0.184Bq/kg程度
とも考えられます。

以上の結果からセシウム137については、そのピークの高さとビスマス214の存在量から若干は存在しますが、
0.2~0.3Bq/kg程度ではなかろうかと推測されます。
ハッキリとした数値を出すにはゲルマニウム半導体検出器での測定が望ましいです。

堆肥名:しいたけ廃菌床(オガクズ)
産地:広島県福山市新市町
製造者:広島県福山市内の農家
製造工場:広島県福山市内の農家
販売者:広島県福山市内の農家
生産年月:2015年2月15日
入手年月:2015年2月15日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
製造所固有記号:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:406.4
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
3σ(測定精度99.7%)
セシウム137:1.07±0.886(<0.7Bq/kg)
セシウム134:不検出(<0.7Bq/kg)
カリウム40:54.5±19.5Bq/kg

※2015年3月14日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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