2015年11月4日水曜日

NESCAFE GOLD BLEND(レギュラーソリュブルコーヒー)・産地不明(2015年)ネスレ日本株式会社・クロスチェック結果元の結果有

本日は、NPO法人新宿代々木市民測定所で検出となり、当方でクロスチェックをさせて頂きました食品の測定結果についてです。
商品名は、「NESCAFE GOLD BLEND(レギュラーソリュブルコーヒー)」
産地は、「不明」
製造者及び販売者は、「ネスレ日本株式会社」

「ネスレ日本株式会社」
http://www.nestle.co.jp/

「商品のページ」
http://d.nestle.jp/nescafe/goldblend/12225880.html

≪クロスチェックをさせて頂いた経緯≫
NPO法人新宿代々木様から、前回不検出だったコーヒー豆を当方からクロスチェックをお願いし、
その測定結果を受け、その後3検体を自費購入されて測定されたとのこと。
その中で一番高く検出されたというコーヒー(検体)を当方でクロスチェックさせて頂きました。

=クロスチェック元=
「NPO法人新宿代々木市民測定所」
http://www.sy-sokutei.info/

【前回不検出だったコーヒー豆】
「レギュラーコーヒー・コーヒー豆(アラビカ豆)・ブラジル&コロンビアのブレンド(2015年)珈琲まめ工房㈱・ゲルマクロスチェック結果有」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/09/2015_24.html

<前回のお話の抜粋>
しかし、このお話には後日談があります。
「NPO法人新宿代々木市民測定所」のKさんから、
***********************
→「他社製品の「コロンビア・ブラジル産」では、セシウム137が検出されました。」
→「3種類のコーヒーを購入して、自主測定しましたがいずれもセシウム137を検出しました。」
***********************
とのご報告を頂いております。
この結果は、NPO法人新宿代々木市民測定所のHPで出そうと思っていらっしゃるとのこと。
<抜粋ここまで>

【NPO法人新宿代々木市民測定所様の3検体の結果(公表済)】
http://www.sy-sokutei.info/wp/6228/

NPO法人新宿代々木市民測定所様(以下「新宿代々木」と略します。)」の結果は、当方のクロスチェックの結果をお伝えして、新宿代々木様の測定結果をお伺いしました。
当方では実際の測定結果が分からない状態での、クロスチェックとなっております。
測定日順に紹介します。

【NPO法人新宿代々木市民測定所様の測定結果】
(※測定結果の公表については許可をいただいております。)


測定器:BSI社製ゲルマニウム半導体検出器 (GCD-70200)
測定日:2015年9月21日
測定時間:81,200秒(22時間33分20秒)
重量:495.0g
測定容器:2Lマリネリ容器
解析精度:3σ
セシウム137:0.60±10%(検出限界0.16Bq/kg)
セシウム134:不検出(検出限界0.15Bq/kg)
**************************************

当方「おのみち -測定依頼所-」からの測定結果は次のとおり。
(測定風景)



(測定結果)

(検体情報)
食品名:NESCAFE GOLD BLEND(レギュラーソリュブルコーヒー)
産地:不明
製造者:ネスレ日本株式会社
製造工場:ネスレ日本株式会社H
販売者:ネスレ日本株式会社
生産年月:2015年
入手年月:2015年9月
賞味期限:2017年5月
ロットナンバー:L51674911/1248
測定時間:43200秒
重量:250.4
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ(測定精度99.7%)
セシウム137:不検出(<1.2Bq/kg)
セシウム134:不検出(<1.3Bq/kg)
カリウム40:1010±224Bq/kg

(判定方法)
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:×

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種の「カリウム40」
のみの検出と判断しました。

1Lの充填量が「250.4g」と少なく、また、カリウム40が「1010±224Bq/kg」と多く検出されているため、
測定下限値が、セシウム137で「1.2Bq/kg」となりました。
ソフトウェア上では測定下限値が1.2Bq/kgですので、測定結果から1.2Bq/kg以下の値に存在している可能性は否めません。
当方の測定結果を新宿代々木様にお伝えしますと、上記記載の測定結果を頂きました。

再掲になりますが、
測定するコーヒー豆が、
→「どの国」の「どこの地域」
なのかをしっかりと把握してデータを蓄積していく必要があります。

また、コーヒー豆については「測定している検体数が絶対的に少ない」ため、
傾向を把握するにはしっかりとしたデータを蓄積していく必要があると考えております。

今回のクロスチェックによる結論として、特にコーヒー豆(抽出物含む)については、
下記2つの理由
1.検体が軽い
2.検体に含まれるカリウムが多い
ことにより当方の測定(NaIシンチレーション式)では、測定下限値を1.0Bq/kg近辺にまで下げることも難しい状況です。
よって、こういった検体はゲルマニウム半導体検出器による測定が望ましいと考えております。
(長文お読みいただき有り難うございます。感謝。)

※2015年9月30日の測定結果です。
(ゲルマニウム半導体検出器の測定結果は、2015年9月21日です。)
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
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----募集告知(H27.10.18)------
非電化工房製の測定器での長時間測定に不信払拭のため
ゲルマニウム半導体検出器で測定済の
「微量の検出があった検体」
又は
「検出されなかった検体」
を募集します。
当方への数値の通知は不要です。
(公平性の確保のためにも、測定後に、他ゲルマニウム半導体検出器でのクロスチェックも行います。)
ツイキャスで実況しながらの測定となる予定です。
どうぞよろしくお願い致します
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