2016年12月11日日曜日

高木仁三郎市民科学基金助成金プロジェクト(みんなのデータサイト)低濃度3検体・高濃度2検体

本日は、「みんなのデータサイト」内で高木仁三郎市民科学基金助成金を受けた助成金プロジェクトについてです。
(測定結果もあります。)

「みんなのデータサイト」
http://www.minnanods.net/

「高木仁三郎市民科学基金助成金のプロジェクトとは?」
※一部抜粋
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【方法】高濃度汚染の土壌は極力少量で測定したい。
ただ少量で正確に測定が可能かどうかの検証が必須。
そこで当プロジェクトでは、ゲルマであらかじめ値付けした2種類の高濃度汚染の密封サンプル(機種ごとに少量容器を選定)を作成し、
それぞれの測定器で測定することで、どれだけ正確に測定できるかの検証や機種ごとの傾向をつかむ。

このプロジェクトを通じて、シンチレーション式測定器による土壌の測定をそれぞれの測定室が行う際、
より確信を持って取り組めるようになることを目指す。
また、この検証によってこれからつくるポータル「土壌プロジェクト」の「高濃度検体の測定」の
記載に注釈が必要になるようであれば、整理して追記する。

少量容器については、機種ごとに利用できる容器および容量が異なるので整理をおこない策定した。
容量については、今後はこのサンプルと同量を詰める形で標準化することで、測定の信頼度が安定することを想定している。
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(測定風景)











(測定結果)






(所感)
天然核種の多い土壌では、1Lマリネリ容器であっても誤検出または過大検出となりやすいことを再確認しました。
また高濃度の検体の場合、たとえ少量容器の検体であっても長時間測定を行うとピーク割れを起こす可能性があることが分かりました。
その場合、1時間測定までにすることで測定精度が確保されることも分かりました。
測定結果と測定スペクトルで判断していくことが大事であると再確認したプロジェクトでもありました。

(検体作成風景)
今回の天然核種を混合するための福島第一原子力発電所の事故による汚染をできるだけ受けていない土壌として、
広島県尾道市内の土壌を採用して頂けました。

(当方で約100kgの土壌を採取して送付)




 (1回目に送付した量では、まだ足りないとのことで2回目の送付)

この後に、
①全ての土壌を日陰干しで乾燥
②振るいにかける
③非汚染土壌をゲルマニウム半導体検出器で値付
④非汚染土壌と汚染土壌をコンクリートミキサーで均一に混ぜる
⑤検体の値付
⑥検体の封入
との手順を踏んで今回の低濃度及び高濃度の検体が作成されました。

(参考写真)







※2016年10月30日~11月3日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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