2018年1月17日水曜日

白米・岩手県西磐井郡平泉町(2011年)3検体目

本日は、ご依頼のありました食品についての測定結果です。
食品名は、「白米」
産地は、「岩手県西磐井郡平泉町」
製造者及び販売者は、「非公開」

岩手県西磐井郡平泉町で2011年9月頃に収穫され、
2012年5月14日に精米された「白米」です。
同地域の同時期に収穫されたお米の白米について収穫条件が異なるとの事で3検体測定をさせて頂きました。
その3検体目です。

(1検体目)
「白米・岩手県西磐井郡平泉町(2011年)1検体目」
https://onomichi-labo.blogspot.jp/2017/12/2011.html

(2検体目)
「白米・岩手県西磐井郡平泉町(2011年)2検体目」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2018/01/2011.html

(測定風景)


(測定品詳細)
食品名:白米
産地:岩手県西磐井郡平泉町
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2011年9月
入手年月:2012年5月(精米年月日2012年5月14日)
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:804.7
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:1.24±0.574Bq/kg(測定下限値0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:15.7±6.99Bq/kg(測定下限値3.7Bq/kg)

(判定方法):スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:△
796keV:×

セシウム137
662keV:〇

カリウム40
1461keV:〇

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:△
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断しました。
なお、セシウム137の値の全量が、福島第一原子力発電所の事故由来であるとしますと、
本日現在の放射性セシウム137と134の比率は、「1:0.119」です。
ここから
セシウム137:セシウム134=1.24:1.24×0.119=1.24:0.14756
となり、ゲルマニウム半導体検出器により0.1Bq/kg程度まで測定下限値を下げて測定することで
福島第一原子力発電所の事故由来の汚染であるかどうかを、はっきりと判断できるものと推測します。

なお、今回の結果については、前々回、前回、ご依頼を頂いた同じ産地、同じ年度、同じ精米年月日の測定結果と
比べてみますと、

(前々回)
セシウム137:1.27±0.560Bq/kg(測定下限値0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:20.4±7.68Bq/kg(測定下限値3.4Bq/kg)

(前回)
セシウム137:1.37±0.581Bq/kg(測定下限値0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:21.6±7.98Bq/kg(測定下限値3.4Bq/kg)

(今回)
セシウム137:1.24±0.574Bq/kg(測定下限値0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:15.7±6.99Bq/kg(測定下限値3.7Bq/kg)

比べてみますと、±の誤差からも、ほぼ同等の結果が得られていると推測されます。

※2017年12月24日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

==========================================================
・Facebookファンページについて
おのみち -測定依頼所-」のFacebookのファンページを作成しました
皆様の「いいね!」をよろしくお願いいたします


・利用料等の口座を開設しました
トラブル防止のため、利用料等は口座振り込みをご利用ください
「利用料口座の開設」と「広告用チラシの刷新」について

・長時間測定を可能にするために、測定室の環境整備を行っています
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
========================================================== 

0 件のコメント:

コメントを投稿