2013年9月4日水曜日

コーンポタージュ(自家製)・実部分・群馬県吾妻郡中之条町

本日も、ご依頼のあった測定品の測定結果についてです。
食品名は、「コーンポタージュ(自家製)・実部分」
産地は、「群馬県吾妻郡中之条町」
製造者及び販売者は、「非公開」

群馬県産のコーンということで、今回は一度湯通しして作られたものと伺っております。
群馬県産のスイートコーンの測定結果も、公的な結果がありまして、
そちらで確認すると約5Bq/kg程度の検出下限値で測定されているようです。

採取日:平成25年8月4日~5日
結果判明日:平成25年8月7日
http://www.pref.gunma.jp/houdou/f1000266.html

採取日:平成25年7月28日~29日
結果判明日:平成25年7月31日
http://www.pref.gunma.jp/houdou/f1000265.html


不検出の結果が並んでいますが、5Bq/kg以下がやはり気になりますよね。


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に不検出と判断しました。


 (判定方法)
605keV、796keV、802keVにピークは確認できません。
662keVにもピークは確認できません。

この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」

のみ検出との結果となりました。

今回の測定の結果では、セシウムは不検出でしたが、
加工前のコーンの状態で本当に出ないのか気になるところではあります。
と言いますのも、本当に微妙な反応があるような測定経過だったからです。

単純計算ですが、トウモロコシの移行係数は比較的高く、「0.045」とのこと。
100Bq/kgの土地で栽培すると、4.5Bq/kgのトウモロコシが出来ますね。
http://www.naro.affrc.go.jp/disaster/files/radioactivity_p_r_08.pdf

なお、移行係数は土地の形状やトウモロコシの品種等いろんな条件で上下します。
あくまで平均であることは頭に入れておいてください。


また、今回のコーンポタージュを作成した際の出汁部分のみの測定結果もありますので、
後日結果をアップしたいと思います。

 
商品名:コーンポタージュ(自家製)・実部分
産地:群馬県吾妻郡中之条町
製造者:非公開
販売者:非公開
生産年月:平成24年9月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1039.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.4Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40 :33.3±9.8Bq/kg
 
 

※今年の8月26日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。




 

2 件のコメント:

  1. スイートコーンに付いて、群馬県が厚生労働省に提出された資料に(財)日本冷凍食品協会が測定された物が有ります。
    セシウム137が 2.03Bq/Kg確定していますし、セシウム134は<1.8Bq/Kgになっていますので、深くまで測られています。

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    1. Oh!すばらしい企画 Aさま


      こういった測定結果もあったのですね。ありがとうございます。
      参考になりますね。^^

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