2013年11月7日木曜日

アーモンドプードルファイン・アメリカとスペイン産の混合(2013年)株式会社丸菱

本日は、クロスチェックを行った食品の測定結果についてです。
食品名は、「アーモンドプードルファイン」
産地は、「アメリカとスペイン産の混合」
製造者及び販売者は、「株式会社丸菱」

以前公表しました「梅干し」、「味噌」、「スライスアーモンド」同じく、グレー判定とのこと。
したがって当方でも、クロスチェックをさせて頂きました。


「手作り梅干し・岡山県(2013年)自家産」→不検出
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_25.html


「手作り味噌・岡山県(2013年)自家産」→不検出
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_27.html


「スライスアーモンド・アメリカ産(2013年)株式会社タイセイ」→検出(ゲルマでも検出)
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_31.html




なお、当商品ですがインターネット通販で購入できるようです。
「アーモンドプードル ファイン 1kg」
http://skweb.marubishi-group.co.jp/details/p0001358/


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。


(判定方法)
600keV近辺にわずかにピークが確認できますが、796keV、802keVにはピークは確認できません。
662keVには、ピークが確認できません。

この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)


の検出と判断します。
カリウム40によるコンプトン散乱の影響の可能性も考えられましたが、
トリウム系のタリウム208も存在すると判断しました。
なお、セシウムについては、梅干し、味噌と同じように、ほぼないといってもよい結果です。



商品名:アーモンドプードルファイン
産地:アメリカ産とスペイン産の混合
製造者:株式会社丸菱
製造工場:大阪工場
販売者:株式会社丸菱
生産年月:2013年
入手年月:2013年10月2日
賞味期限:2013年11月26日
ロットナンバー:MO
測定時間:43200秒
重量:613.9
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.8Bq/kg
セシウム134:<0.6Bq/kg
カリウム40:184±43.4Bq/kg


※今年の10月11日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。




と、ここで一端は終わりますが、先日公表させて頂きましたスライスアーモンドからセシウム137及び134共にゲルマニウム測定によって検出されております。
本検体についても、セシウム134及び137が検出されたアメリカ産が含まれています。
アメリカ産のアーモンド全体が汚染されているのか気になるため、当検体もご厚意によりゲルマニウム測定を行うことができました。
その結果も貼っておきます。


「南福崎土地株式会社 放射能測定室」様による
ゲルマニウム半導体測定器の測定結果
(※ありがとうございます!)

測定器:テクノエーピーTG150B
測定日:2013年11月5日
測定時間:78718秒(21時間51分158秒)
重量:715.0g
測定容器:1Lマリネリ容器
解析精度:3σ以上
セシウム137:<0.3Bq/kg
セシウム134:<0.2Bq/kg
カリウム40:320.4±4.2Bq/kg(参考程度)


です。
検出核種としては、

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)
「ビスマス214」(ウラン系)


となっております。
セシウムについては134及び137共に不検出でした。
ビスマス214はスペクトルからは判断ができず今後の課題とさせて頂きますが、
他は当方と同じ結果となり不検出でありますので当方の測定も、間違ってはいなかったことが確認されました。
安堵しております。
不検出であるだろうと踏んではいましたが、やはり細かい数値については測定してみないことにはわかりません。
前回のスライスアーモンドと、今回の結果からわかることは、
アメリカ産のアーモンドは、一部汚染されているものがあると判断できます。
今回のアーモンドプードルファインには汚染は無いようです。

もし、全てのアメリカ産が汚染されていた場合、今回のゲルマ測定によって、少しは反応があったと思います。
ですが、反応が全くなかったので、この商品であればアメリカ産のものも汚染はされていないのだろうと推測できます。
アメリカ産のアーモンドについては西海岸産の物は避けていくという形が良いのかもしれません。








 

0 件のコメント:

コメントを投稿