2015年2月23日月曜日

地黄(漢方薬)・単一原料・中華人民共和国(生産年不明)中屋彦十郎薬局

本日は、ご依頼のありました食品(薬?)の測定結果についてです。
食品名は、「地黄(漢方薬)・単一原料」
産地は、「中華人民共和国」
製造者及び販売者は、「中屋彦十郎薬局」

漢方薬は中国産の物が多いと聞きますが、中国では核実験を行っています。
気になるので一度見ておきたいとのことからのご依頼でした。

「中屋彦十郎薬局」
http://www.kanpoyaku-nakaya.com/

「商品のページ」
http://www.kanpoyaku-nakaya.com/jiou.html



それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:×

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)

の検出と判断いたします。

セシウム137については、662keVにピークが確認できません。
セシウム134については、605keVにピークが確認できますが、796keVにはピークが確認できません。
したがって共に不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種のカリウム40、トリウム系、微量のウラン系を検出と判断しました。
参考までにですが、実は662keVにごくごくわずかピークがあるようにも見えます。
ですが、カリウム40によるコンプトン散乱の影響もありノイズの可能性も捨てきれません。
また有ったとしても今までの経験上、0.1Bq/kg前後程度であると推測されます。

食品名:地黄(漢方薬)・単一原料・中国産
産地:中華人民共和国
製造者:中屋彦十郎薬局
製造工場:中屋彦十郎薬局
販売者:中屋彦十郎薬局
生産年月:NO DATA
入手年月:2015年1月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
製造所固有記号:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:485.1
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.7Bq/kg(誤検出:1.22±0.903Bq/kg)
セシウム134:<0.7Bq/kg(誤検出:1.64±1.03Bq/kg)
カリウム40:420±94.6Bq/kg
※スペクトルデータの公開もOKとのことですので公開させて頂きます。
ありがとうございました!!

※2015年1月22日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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