2015年8月5日水曜日

白米・茨城県那珂市(2014年)自家栽培

ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「白米」
産地は、「茨城県那珂市」
製造者及び販売者は、「自家栽培」

一昨日のご依頼の方の3品目となります。
今までは、近くに測定所もなく測定自体を利用されたことがなかったとのこと。
今回、何かのキッカケで当方を知って頂き測定のご依頼がありました。
ありがとうございます。

(測定風景)


(測定結果)

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:△

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(微量)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にごくわずかピークが確認できます。
結果として、
セシウム137、セシウム134共に検出と判断しました。
セシウム134については、微量の検出です。

(まとめ)
天然核種のカリウム40、人工核種のセシウム137、セシウム134を検出と判断しました。

食品名:白米
産地:茨城県那珂市
製造者:自家栽培
製造工場:自家栽培
販売者:自家栽培
生産年月:2014年9月
入手年月:2014年9月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:927.8
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:0.713±0.415Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.3Bq/kg)
カリウム40:18.9±7.22Bq/kg

ごくわずか、セシウム134のピークが確認できますので、
1σ(精度68.3%)での結果も記載しておきます。

解析精度:1σ(精度68.3%)
セシウム137:0.713±0.233Bq/kg
セシウム134:0.199±0.134Bq/kg
カリウム40:18.9±4.93Bq/kg

なお、7月1日現在の「セシウム137:セシウム134=1:0.260」です。

今回の1σでの結果を当てはめてみますと
セシウム137:セシウム134=0.713:0.199=1:0.27910
ですので、ほぼ理論値通りの数値となっております。
したがって、福島第一原子力発電所の事故による影響と推測されます。

なお、白米は玄米の7割程度の放射性セシウムが残ると言われておりますので、
玄米であれば
セシウム137:1.0Bq/kg程度
セシウム134:0.26Bq/kg程度
ではなかろうかと推測されます。

この値が大きいのか小さいのかは「みんなのデータサイト」に掲載されている
最近1年以内の茨城県産のうるち米で検索してみますと
http://www.minnanods.net/mrdatafoodsearch?mds_scatid=1010101&prefid=8&rows=200&year_s=2014&month_s=7&year_e=2015&month_e=7&food=&order_by=&order_by_desc=&mrdate=1&clubid=mds2

もっと検出されていたり、また検出されていなかったりですので、平均的な値なのかもしれません。
今回の結果を受けて、食されるかどうかは各々の判断になりますことを申し添えておきます。


※2015年7月1日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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