2013年4月20日土曜日

純水(株式会社サンマート)

本日も、ご依頼のありました食品の測定結果です。
今日は少し趣向が変わりまして、水の測定です。
よくスーパーとかで販売されている「純水」という部類のものですね。
採取場所は「株式会社サンマート」さん。
精製水と同じような結果となるのか、興味が出ております。


それでは測定結果です。


測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及びセシウム137共にピークは確認できません。
よって、セシウム134、セシウム137共に「検出なし」と判断しました。

(判定方法)
605keV、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにもピークが確認できません。
この度の測定結果では・・・

依頼者に結果としてお伝えしました内容ですこし長いですが、
一部記載を変えて転記させていただきます。


(以下転記)
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天然核種の「カリウム40」の検出はありませんでしたが、
スペクトルから鉛214が検出されています。
通常は鉛214が検出されますと、必ずビスマス214も検出されるのですが、
今回のスペクトルには確認できません。
よって鉛214は検出されたといっても、ごく微量と考えられます。
(これは天然核種のウラン系由来のものだと考えられます。)

なお、純水の製造装置である、RO膜が交換期限を迎えている可能性が考えられますので、参考までに、TDSメーターでPPM値も測定してみました。
(装置には、イオン交換樹脂までついているものもあります。その場合はイオン交換樹脂も交換期限を迎えている可能性もあります。)

比較するために、取水地域の水道水もPPM値を測定してみました。

純水:1PPM
水道水:43PPM

1PPMは低い値で大丈夫な範囲です。
水道水と比べると、純水は不純物がほぼ取り除かれていることが分かります。
人工核種の放射性物質は純水には無いと言えますので、
安心して飲まれても大丈夫だと思います。


ちなみにRO膜の交換の目安は、純水のPPM値が「3PPM」程度になった時です。
PPM値とは、水の中に溶け込んでいる不純物の濃度の総計を表します。
値が低いほど不純物が少ないものとなります。

参考になると思われるページを貼っておきます。
「TDSテスターについて」
http://mudenkai.com/tds-tester

「RO膜とは」
http://www.romwater.com/main/

「水道水の有害物質・・・鉛」
http://www.natural-plus.jp/siryousitu/food/namari.htm

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(転記ここまで)


商品名:純水
産地:非公開
製造者:株式会社サンマート
販売者:株式会社サンマート
生産年月:2013年4月8日
賞味期限:2013年4月11日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1,091.0g
測定容器:1Lマリネリ(全量充填)

解析精度:3σ
セシウム137:<0.4Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40 :<3.0Bq/kg
 
 
 
 ※今年の4月13日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。








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