2013年10月19日土曜日

畑の土・島根県大田市(2013年)

本日は、以前お願いしておりました品の測定結果についてです。
測定品名は、「畑の土」
採取地は、「島根県大田市」
採取日は、2013年9月16日。


 先日公開しました
「胡桃(クルミ)・島根県大田市(2013年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_18.html

を栽培されていた場所の畑の土になります。
胡桃の結果と併せて考察することにより見えてくるものもあろうかと思います。


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134は不検出、137は検出と判断しました。


 (判定方法)
600keV近辺にピークが確認できますが、796keV、802keVにピークは確認できません。
662keVには少し隠れているようですが、ピークが確認できます。


この度の測定結果では・・・



天然核種
「カリウム40」
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」


の検出との結果となりました。
セシウム134については、ピークも確認できないことから誤検出と判断しています。
セシウム137については、ピークが確認できますので、検出と判断していますが、
天然核種の影響で過大評価となっているようです。
ですので、セシウム137は18.0Bq/kgも存在はしないと思われますが、
ある程度は存在していることは間違いないようです。

なお、セシウム134は誤検出であることから、今回の福島第一原子力発電所の事故由来のものではなく、大気圏内核実験等の影響のものであると思われます。

胡桃の結果と併せて考えますと、どれだけの移行係数なのかはわかりませんが、
カリウム40が胡桃にもありますので、移行することは間違いないです。

胡桃を測定した結果では、セシウム137が検出されたのかどうかは「疑い」でした。

土壌の測定結果では、天然核種があるとはいえ、セシウム137のピークも確認できる程度は存在しておりました。

2つの結果から、胡桃からも出てもおかしくはないです。
という程度までしか言えないです。
疑いは消えません。はっきりと申し上げることができずすみません。



商品名:畑の土

産地:島根県大田市
製造者:不明
販売者:不明
生産年月:平成25年9月16日
賞味期限:NO DATA

ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:102.7
g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:18.0±6.66Bq/kg(過大評価)
セシウム134:7.23±3.84Bq/kg(誤検出)(<3.8Bq/kg)
カリウム40:191±62.6Bq/kg




※今年の9月30日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。







 




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