2016年4月23日土曜日

玄米・福島県二本松市(2015年)

本日は、ご依頼のありました食品についての測定結果です。
食品名は、「玄米」
産地は、「福島県二本松市」
製造者及び販売者は、「非公開」

福島県二本松市の玄米となります。
2015年産の玄米に、福島第一原子力発電所の事故による影響はどれぐらい残っているものなのか。
確認しておきたいとのことからご依頼を受けました。

(測定風景)



(測定品詳細)
食品名:玄米
産地:福島県二本松市
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2015年
入手年月:2015年
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:929.4
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:0.723±0.435Bq/kg
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:61.5±16.2Bq/kg

(判定方法):スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:△

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種の
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断しました。
微量ではありますが、「ビスマス214」の天然核種が検出されておりますので、
セシウム137の値は若干高く検出されているとも推測されます。

放射性セシウムについて、平成28年3月現在では、
「セシウム137:セシウム134=1:0.210」
の割合で存在すると言われております。

今回の結果から、検出されたセシウム137が
全て福島第一原子力発電所の事故の影響によるものであると推測しますと、
「セシウム137:セシウム134=1:0.210=0.723:0.15183」
となります。
セシウム134について、「0.1Bq/kg程度」まで測定することが出来れば
検出されたセシウム137について、福島第一原子力発電所の事故による影響であるかどうかが
判断できるものと思われます。

※2016年3月10日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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