2016年4月22日金曜日

赤松のおがくず・栃木県(2016年)

本日は、ご依頼のありました堆肥・環境資材についての測定結果です。
堆肥名は、「赤松のおがくず」
産地は、「栃木県」
製造者及び販売者は、「非公開」

福島第一原子力発電所の事故以前に購入していた「おがくず」の在庫が0になたっため
栃木県産であるが、よいおがくず「赤松のおがくず」があったため、
使用する前に一度見ておきたいとのことからご依頼を受けました。

(測定風景)



(測定品詳細)
堆肥名:赤松のおがくず
産地:栃木県
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2016年
入手年月:2016年2月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:186.5
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:24.0±6.42Bq/kg
セシウム134:7.27±2.90Bq/kg
カリウム40:26.2±21.6Bq/kg

(判定方法):スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:○
796keV:○

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種の
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」

の検出と判断しました。

今回の放射性セシウムのそれぞれを比べてみますと
平成28年3月現在では、
セシウム137:セシウム134=1:0.210
の割合で存在すると言われております。

今回の結果から±を考えないで比べますと
「セシウム137:セシウム134=1:7.27/24.0=1:0.302916...」
となり理論値よりセシウム134の値が高く検出されております。

±の範囲を最大限考えて比べてみますと
セシウム137=24.0±6.42→17.58~30.42
セシウム134=7.27±2.90→4.37~10.17

となります。

よって比の最大値と最小値は
[最大値]
セシウム137:セシウム134=1:10.17/17.58=1:0.578498...

[最小値]

セシウム137:セシウム134=1:4.37/30.42=1:0.143655...

となり、セシウム137:セシウム134の比は
「0.143655~0.302916~0.578498」
の範囲に収まると推測されます。
したがって「0.210」がその範囲に含まれていることから、今回の結果から
放射性セシウムは、福島第一原子力発電所の事故による影響を受けたものと推測されます。

※2016年3月9日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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