2013年2月10日日曜日

牡蠣(岡山県産)

昨日、広島県産の牡蠣について測定結果をアップしました。
今日は少し前に測定した岡山県産の牡蠣についてお話ししたいと思います。

測定当時は、半量充填での測定はできなかったので、少量でも全量充填で測定するしかなく
少し不明瞭な部分があります。
なので、参考程度ですがアップしてみます。

少量しか測れない場合の測定結果の幅の揺れ具合やソフトウェアの精度を見る上にも大変良いデータ収集にもなりましたし。


なお、この結果については、「おのみち -測定依頼所-」の
測定結果
 →結果一覧
   →公開データ
として掲載していますので、こちらも併せてご覧いただきたいと思います。
(毎週土曜日頃に更新しています。)



測定結果ですが、スペクトルからも
セシウム137、セシウム134共に「検出なし」と判断しました。

実家で戴いた岡山県産の牡蠣をおすそ分けで、10個程度戴きました。
本当にこれだけの量で測定できるのか、分かりませんでしたがやってみなくては分からない。
Let's Try!ということで測定してみました。

スペクトルからも判定した内容は、
セシウム134及びセシウム137共にピークは確認できません。

605keV,796keV,802keVをみていると、600keV近辺に怪しいピークが見えます。
796keVと802keVにはピークが確認できないので、ビスマス214と判定します。
662keVにはピークは見えません。


また、240keV近辺と350keV近辺に少しピークが確認できます。
鉛212は238keVにピークが、
鉛214は242keV,295keV,352keVにピークが表れますが、
鉛214で一番大きくなるピークが352keVなのですが、352keVにピークらしきものが確認できません。
よって鉛212と鉛214の検出と判定します。

この度の測定結果では、
天然核種のビスマス214(609keV)と鉛212(239keV)と鉛214(242keV,295keV,352keV)の検出と判定します。
共に微量ですので、特段問題はないと考えています。




測定時間:43200秒
重量:140.0g
測定容器:全量充填

解析精度:3σ
セシウム137:4.4±3.8Bq/kg →(結果はビスマス214)
セシウム134:<2.8Bq/kg
カリウム40 :73.5±38.9Bq/kg

3 件のコメント:

  1. スペクトル少し気になる山が有りますが大丈夫なのですネ。
    日生で、時々空間放射線線量が高くなる時が有るようです。

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  2. 600keVに出ているものは、800keVに同じように出てないのでセシウム134ではありません。
    また、元データから662keVのカウントはほぼバックグラウンドと同じなのでセシウム137はありません。
    問題ないです。

    このあたり、読み取っていかないと、一時期大量に出回ったヤマザキパンのもっちぱん事件や
    雪からセシウムといった誤検出問題につながります。

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  3. 空間線量が高くなる問題については、
    何をカウントしているのかが大事なので、
    空間線量が高くなった時のスペクトルがやはり欲しいですね。
    それを見てみないことには何とも言えないのが実情です。

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