2013年5月22日水曜日

タマネギ(鳥取県)

本日も、ご依頼のありました食品の測定です。
食品名は「タマネギ」です。毎日の食卓に上がるものです。
産地は「鳥取県」です。
依頼者から、タマネギをガイガーカウンターに近づけたら、
カウンターの数値が0.1~0.3μSv/h上がる時があるとの話を伺いました。
どういうことなのか・・・?

近づけたら上がった! ≠ タマネギの放射性物資を感知した!

イコールにはなりません。


ガイガーカウンターは、放射線をカウントします。
近づけたら、近づけたものの放射線をカウントしやすくはなりますが、
その時、何を感知したのかまでは分かりません。

電気事業連合会:原子力・エネルギー図面集(2011)」の「第6章「放射線」6-9体内,食物中の自然放射性物質」を参考にさせていただきますが、
カリウム40が、3,600Bq/60kg存在します。
つまり60kgの人の体からも常に、カリウム40により、3600Bqのγ線の放射線が発せられています。
近づけた際、人の体のγ線を察知する可能性の方が高いかもしれません。
※考え方によってはハグしているだけでも被ばくするという考え方もあるかもしれません^^;;;



それでは測定結果です。


測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共にピークは確認できませんでした。
よって、セシウム134及び137共に「不検出」と判断しました。


 (判定方法)
600keV付近にピークが見えます。が796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにもピークが確認できません。
この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)
の検出となりました。
安心できるタマネギです。大丈夫です^^


商品名:タマネギ
産地:鳥取県
製造者:NO DATA
販売者:NO DATA
生産年月:2013年
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:749.0g
測定容器:1Lマリネリ(全量充填)

解析精度:3σ
セシウム137:<0.6Bq/kg
セシウム134:<0.5Bq/kg
カリウム40 :25.5±9.2Bq/kg
 
 
※今年の5月15日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。



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