2013年5月4日土曜日

堆肥(広島県世羅郡世羅町)

本日は、ご依頼のありました堆肥の測定結果です。
商品名は「堆肥」です。
販売者は「サンアンドホープ」です。
広島県世羅郡世羅町で、購入されたとのことです。
大気圏内核実験により、原発事故以前から5~10Bq/kg程度の汚染は、
広島県内の土壌から確認されています。
したがって、堆肥も土壌と同じ程度であれば、問題はないと考えることが出来ます。
しかし、0Bq/kgが良いと考えるのは間違ってはいませんが、
この地球上、どこを探してもそういった地域はもうないかもしれません。

それでは測定結果です。


測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及びセシウム137共にピークが確認できませんでした。
よって、共に「検出なし」と判断しました。

 (判定方法)
600keVより少し低位にピークが確認できますが、796keV、802keVにはピークが確認できません。
よってこのピークはタリウム208と判定します。
なお、662keVにはピークが確認できません。
この度の測定結果では
天然核種の

「カリウム40」
「鉛212」(トリウム由来)
「アクチニウム228」(トリウム由来)
「タリウム208」(トリウム由来)

の検出となりました。


商品名:堆肥
産地:広島県世羅郡世羅町
製造者:サンアンドホープ
販売者:サンアンドホープ
生産年月:NO DATA
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:595.0g
測定容器:1Lマリネリ(全量充填)

解析精度:3σ
セシウム137:<0.8Bq/kg
セシウム134:1.7±0.9Bq/kg(誤検出)
カリウム40 :340.2±75.9Bq/kg
 
 
※今年の4月20日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。



2 件のコメント:

  1. 袋の写真が無いので分かりませんが、製造工場は北九州工場でしょうか?

    北九州でしたら、瓦礫の受け入れをしていますので、原料入手場所が気になります。

    写真を見た限りでは、剪定クズと製材クズに見えます。

    包装日が、この春でしたら、去年の秋の剪定クズになります。

    A

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    1. 私も詳しいことは分かっておらず、袋等の写真はありません。
      ご依頼を受けた際の袋は、掲載しました写真のとおりなので。。。

      製造工場、包装日共に不明です。
      すみません(--;

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