2014年8月29日金曜日

有機ドライブルーベリー・アメリカ(2014年)株式会社ナチュラルキッチン

本日も、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「有機ドライブルーベリー」
産地は、「アメリカ」
製造者は、「アメリカ」
販売者は、「株式会社ナチュラルキッチン」

過去、チェルノブイリ原発事故では、汚染されやすい食品にブルーベリーといったベリー系がありました。
ですので、国産のブルーベリーは商品として使う際に悩んでしまう。
では、海外産のブルーベリーであれば安心なのか?
しかも有機栽培とのこと。検出されなければ商品として使いたい、そういう意味で測定依頼を受けました。
なお、先日8月16日の「夏休み学習会in岡山2014「放射能測定に関するワークショップ」」で、測定事例の紹介として公表させて頂きました。
また、依頼者からも測定結果は自由に使用しても大丈夫との許可を頂いておりますので、スペクトルも公開させていただきます。

先日公開しました
「有機冷凍ブルーベリー・カナダ(2014年)株式会社イデアプロモーション」についてはこちら
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/2014_22.html

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断いたします。
セシウム137(662keV)のピークは確認できております。
セシウム134(796keV)についてはピークが確認できません。
したがって、人工核種としてはセシウム137のみが検出されました。
セシウム134については存在していないようですので、
福島第一原子力発電所の事故以前よりあった汚染であると推測されます。

有機冷凍ブルーベリーと同じく、
大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響であろうかと思われます。

商品名:有機ドライブルーベリー
産地:アメリカ
製造者:アメリカ
製造工場:アメリカ
販売者:株式会社ナチュラルキッチン
生産年月:2014年
入手年月:2014年7月
賞味期限:2015年6月10日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:854.8
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.76±0.662Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:11.5±6.16Bq/kg

※2014年7月8日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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