2014年8月13日水曜日

プランターの土・静岡県(製造年不明)

本日も、ご依頼のありました堆肥扱いの測定結果についてです。
測定品名は、「プランターの土」
採取地は、「静岡県伊豆市」
製造者及び販売者は、「不明」

2011年3月の震災以後、ずっとベランダに放置していたプランターの土とのことです。
今回については、堆肥扱いとして測定をさせて頂きました。

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:△

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

ベリリウム7
478keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)
「ビスマス214」(ウラン系)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム208」(トリウム系)
「タリウム228」(トリウム系)
「ベリリウム7」

人工核種
「セシウム137」(過大検出)
「セシウム134」(疑い)

の検出と判断いたします。
セシウム137についてはピークが確認できますので、検出と判断しました。
ですが、天然核種としてビスマス214やタリウム208が確認できますので、過大検出となっている可能性があります。
また、セシウム134については、ピークがあるようにも見えますので、検出疑いとして判断しております。
したがって、福島原子力発電所の事故による影響が少しはあるものと推測されます。
ただ、その存在比を調べるにしても、セシウム137は過大検出の疑いがあることと、
セシウム134についてはピークがしっかりと確認できない状況で「4.57Bq/kg」という値は大きすぎると思われることから
存在比率からはっきりと原発事故の影響と言えるものではありません。

もし、セシウム137も134も、しっかりと数値を定量したいということであれば、
ゲルマニウム半導体検出器による測定をお勧めします。

他に、天然核種として「カリウム40」以外に「ウラン系」、「トリウム系」及び「ベリリウム7」といった核種が検出されております。

天然核種としては少しトリウム系が強めでありますが、多量とは言えないことと、
昔から存在しているものですので、問題はないものと思われます。
(トリウム系は砂などに多い天然核種です。)

商品名:プランターの土
採取地:静岡県伊豆市
採取年月:2014年6月
入手年月:2014年6月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:835.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:6.44±1.75Bq/kg(過大検出)
セシウム134:4.57±1.34Bq/kg(疑い)
カリウム40:244±55.1Bq/kg

※2014年6月21日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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