2014年8月7日木曜日

培養土(肥料)・岡山県(生産年不明)株式会社グリン・グロウ

本日は、ご依頼のありました堆肥の測定結果についてです。
商品名は、「培養土(肥料)」
産地は、「岡山県」
製造者及び販売者は、「株式会社グリン・グロウ」

岡山県で生産された培養土となります。
土壌と同じく一度見ておきたいとのことからのご依頼でした。

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:×

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

(参考)
ベリリウム7
478keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
「ベリリウム7」

の検出と判断いたします。
セシウム137及び134共にピークが確認できませんので、誤検出であり不検出と判断させていただきました。
天然核種として「カリウム40」以外に「トリウム系」と微量の「ウラン系」、「ベリリウム7」という核種が検出されております。
「ウラン系」と「トリウム系」の核種は、天然にもともと存在しているものですし多量にあるという訳ではないですので、問題はないものと考えられます。
なお、「ベリリウム7」ですが、こちらも天然の核種となります。
半減期は約53日で宇宙線等によって発生するとも言われており、春先によく見られる核種のようです。
植物等によく吸収されるという報告もあります。
なお、ベリリウム7についても、微量のため問題はないものと考えられます。

商品名:培養土(肥料)
産地:岡山県
製造者:株式会社グリン・グロウ
製造工場:株式会社グリン・グロウ
販売者:株式会社グリン・グロウ
生産年月:NO DATA
入手年月:2014年6月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:841.2
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.5Bq/kg(6.08±1.70Bq/kg:誤検出)
セシウム134:<0.4Bq/kg(7.79±2.01Bq/kg:誤検出)
カリウム40:267±60.16Bq/kg

※2014年6月15日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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