2014年12月12日金曜日

キウイフルーツ・神奈川県(2014年)

本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「キウイフルーツ」
産地は、「神奈川県横浜市」
 製造者及び販売者は、「自家産」

ご依頼者の方が作られている「キウイフルーツ」とのことです。
ご自身の子どもさんからいろいろと伺い、現状を把握するためにも測定しておきたいとのことでのご依頼でした。



それでは、測定結果です。
 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:△
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:△
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:○
861keV:△

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。
結果としては、
セシウム137を検出
セシウム134を不検出
と判断しました。

(まとめ)
天然核種のカリウム40、タリウム208及びセシウム137の検出と判断しました。
人工核種のセシウム134については、今回の結果からはピークが確認できません。
そのため不検出と判断しましております。

なお、平成26年11月のセシウム137とセシウム134の存在比は1:0.320のため
セシウム137:1.09±0.535Bq/kg
という結果から
1.09×0.320=0.3488Bq/kg
程度はセシウム134が存在していてもおかしくはありません。
ですが、ピークが見えないことと、セシウム137の値についても誤差の範囲があります。
誤差の範囲を考えますと
1.09±0.535ですので「0.555~1.625Bq/kg」です。
最小の値で考えた場合、
0.555×0.320=0.1776Bq/kg
となりますので、
今回のキウイフルーツについても柿の結果と同じくハッキリとさせるためには、
ゲルマニウム半導体検出器によって0.1Bq/kg程度まで測定することができれば判断できると考えられます。

産地:神奈川県横浜市
製造者:自家産
製造工場:自家産
販売者:自家産
生産年月:2014年11月10日
入手年月:2014年11月10日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:935.1
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.09±0.535Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:130±30.7Bq/kg

※2014年11月17日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

==========================================================
・Facebookファンページについて
おのみち -測定依頼所-」のFacebookのファンページを作成しました
皆様の「いいね!」をよろしくお願いいたします
→「おのみち -測定依頼所-」Facebookページ


・利用料等の口座を開設しました
トラブル防止のため、利用料等は口座振り込みをご利用ください
「利用料口座の開設」と「広告用チラシの刷新」について

・長時間測定を可能にするために、測定室の環境整備を行っています
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
==========================================================

0 件のコメント:

コメントを投稿