2014年12月26日金曜日

カツオ(居つきガツオ)・土佐沖・高知県(2014年)スーパーデイズ・高知県四万十市内・ゲルマクロスチェック結果有

本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「カツオ(居つきガツオ)」
産地は、「土佐沖・高知県黒瀬町佐賀」
製造者及び販売者は、「不明」

海の汚染もいろいろと言われている中、カツオについて出来るだけ知っておきたい。
そのためにも、定期的に見ておきたいとのことからのご依頼でした。
なお、今までの測定結果は・・・
「みんなのデータサイト」では
http://www.minnanods.net/mrdatafoodsearch?mds_scatid=d%3A0&rows=20&year_s=&month_s=&year_e=&month_e=&sokuteisyoid=25&food=%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AA&order_by=&order_by_desc=&mrdate=1&clubid=mds2

当方のブログでは
「カツオ・長崎県沖(2013年)高知県中央卸市場・石黒水産 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_14.html

「カツオ・鹿児島県沖(2013年)高知県中央卸市場・石黒水産」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/10/2013_15.html

「カツオ・高知県土佐沖(2013年)スーパーデイズ・高知県四万十市内」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/01/2013_17.html

「カツオ・宮崎県沖(2014年)スーパーデイズ(高知県四万十町)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/06/2014_10.html

「カツオ(居つきガツオ)・高知県黒瀬町佐賀沖(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/10/2014_7.html

上記5件です。
さて、今回の検体写真は次のとおりです。



それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:△

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」(微量)(疑い)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにごくわずかですがピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。
結果として、
セシウム137を微量の疑いとして検出、セシウム134は不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種のカリウム40、人工核種のセシウム137(微量の疑い)を検出と判断しました。
人工核種については、セシウム137のみごくわずかですがピークが見えております。
ハッキリとした値を求めるにはゲルマニウム半導体検出器で測定する必要性があります。

食品名:カツオ(居つきガツオ)
産地:土佐沖・高知県黒瀬町佐賀
製造者:不明
製造工場:不明
販売者:スーパーデイズ・高知県四万十市内
生産年月:2014年11月28日
入手年月:2014年11月28日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1052.1
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.3Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:115±27.2Bq/kg

解析精度:1σ
セシウム137:0.172±0.125Bq/kg
セシウム134:<0.1Bq/kg
カリウム40:115±24.4Bq/kg

※スペクトルデータは比較のためにも公開させて頂きました。

続けてクロスチェックの結果です。
クロスチェック先
「南福崎土地株式会社 放射能測定室」様
測定器:テクノエーピーTG150B
測定日:2014年12月13日
測定時間:153392秒(42時間36分32秒)
重量:1029.0g
測定容器:1Lマリネリ容器
解析精度:3σ以上
セシウム137:0.27±0.05Bq/kg
セシウム134:<0.1Bq/kg(不検出)
カリウム40:132.62±2.33Bq/kg




当方の3σ(99.7%での精度)及び1σ(68.3%での精度)での測定結果は下記のとおりです。

3σ(99.7%での精度)
セシウム137:<0.3Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:115±27.2Bq/kg

1σ(68.3%での精度)
セシウム137:0.172±0.125Bq/kg
セシウム134:<0.1Bq/kg
カリウム40:115±24.4Bq/kg

若干当方の測定結果ではセシウム137の値が低く出ておりますが、
ゲルマとのクロスチェックでは±の範囲に収まっております。
ピークが見えておりましたので、有るという判断は間違っていなかったようです。
なお、低い値はいろいろと難しい部分がありますが、ご参考になりましたら幸いです。

上記結果から、福島第一原子力発電所の事故の影響によるものかどうかは分かりません。
平成26年12月現在では、「セシウム137:セシウム134=1:0.311」です。
この比をあてはめますと
セシウム134=0.27×0.311=0.08397Bq/kg
となりますが
→ピークが全くと言っていいほど見えていないこと
→0.1Bq/kgまで測定しているが不検出
上記2点より、原発事故以前の大気圏内核実験等の影響の可能性もあります。

※2014年12月6日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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