2014年4月19日土曜日

『みんなのデータサイト 広範囲単品測定プロジェクト 2014』のご案内

当方が参加する「みんなのデータサイト」にてプロジェクトが発動しましたのでお知らせいたします。

『みんなのデータサイト 広範囲単品測定プロジェクト 2014』のご案内です。
広く知って頂ければと思い、ブログに書きます。

「おのみち -測定依頼所-」では
中国四国地方を測定対象として選定しております。
地元の広島県が多めとはなりますが、各種情報、お待ちしております。


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「たけのこ」と「椎茸」を測定!
『みんなのデータサイト 広範囲単品測定プロジェクト 2014』

そもそものプロジェクトの原点は、文科省・学校健康教育課学校給食係からの添付の事務連絡が出されたことがきっかけでした。





「基準値を超えるような放射性物質が検出された例は報告されていない」として、国産椎茸の学校給食の使用を自粛しないようにというものです。

それに対して不安の声が上がる中で、丁寧な測定を広範囲に行い、実情がしっかり把握されることが、消費者・生産者・流通業者共に有益であると考えました。
そこから、各地の測定室が連携して行なう当プロジェクトが企画されました。

≪目的≫
・産地などで食材を選ぶことが、放射能低減に本当に役に立っているのか確かめること。

≪品目の決定について≫
・品目としては、「椎茸」に加え、自生を含め広範囲で入手が可能な品目で汚染の傾向も強めである「たけのこ」(主に孟宗竹、他にマダケ・ハチク・笹竹など)を選択しました。

≪誰のためのプロジェクトか≫
(第一対象者):みんなのデータサイトを利用する消費者。
(第二対象者):生産者。販売者。流通業者。風評被害・買い控えに対して実データを消費者に示すことで、消費者自身が自分の物差しで判断できるようになることを示す。

≪具体的な成果≫
・参加測定室近辺で入手できるたけのこ及び椎茸を食べる場合の平均的な内部被曝量の目安数値とばらつきを表す数値。
・上記数値の、参加測定室の地域ごとでの比較。
・産地、培地ごとの測定結果比較ができる地図。

≪エントリーについて≫
(※省略します)

■プロジェクト実施について
≪購入ルール概要≫
(※ このプロジェクトは昨年「椎茸」調査を実施した名古屋の「C-ラボ」の手順を元に、データサイト向けに変更を加えたマニュアルに従って実施します。
各種マニュアルをご参照ください。)

下記のものの内、各測定室の実態に即して、実施できるものを選んで対象を絞ってください(複数実施可)。
1:学校給食の食材そのものを入手する。
2:学校給食の食材入手ルートを調べて、生産者または業者から入手する。
3:地場産のものを生産者または業者から購入する。
4:地元産の流通品(販売商品)を購入する。
5:地元スーパーなどの商品を購入する(産地はどこでもOK、記録する)。

【スーパーなどで商品を購入する場合の手順】
・近隣のメジャーな大規模・中規模スーパー数を最初にリストアップします。
リストアップした中から、測定実施する店舗を選ぶ → データサイトへ報告をお願いします。
・スーパーに出掛けたら、1店舗につき、販売している「出来るだけすべて」の商品を「商品名」「産地」ごとに、混ぜずに購入してください
(各商品、1回の測定に必要な重量分ずつ購入します)。
・検体数と測定時間との関係をよく確かめ、一度にたくさん検体を用意して腐らせないようにご留意ください。
また、スーパーと検体商品の混同を起こさないよう、1日1スーパーに限定するなど各測定室で工夫してください。
※近隣スーパー、また同系列のスーパーの場合、店舗が異なっても入手経路が同じ場合があります。
その場合は、各測定室で購入の必要を判断してください。
・データシートには、事後の追跡調査ができるようパックなどを貼り付ける欄が準備してあるので、包装は捨てずに添付して保管をお願いします。
(購入時に、店舗や会社に培地などの情報を調査できたら、データシートに記入をお願いします)

【測定手順について】
・測定は、検出限界が1核種5Bq/kg以下となるようにお願いします。
測定時間は各測定室の条件に合わせて、決めてください。
・検体の下処理などについて、測定条件をなるべく揃えるため、下記をご参照の上、測定をお願いします。

【椎茸の場合】
・測定室内のIDを、データシートに記入します。パッケージやラベルを「しいたけ・広範囲測定データシート」に貼り付けてください
(領収書またはレシートは、「経費精算書」の領収書用のシートに貼付してください)。
・軸は残し、食べられなさそうな石づき部分を取り除き、可食部とします。
・可食部を5mm角程度に刻みます(フードプロセッサー可)。
・測定容器に詰めます。まず、少な目の量を(880g程度)をぎゅうぎゅうに詰めます。
それ以上をぎゅうぎゅうにつめないように注意してください。
時間の経過とともに膨らむため、ぎゅうぎゅうに詰めた後、通常のラインから5ミリくらい下まで削りとります。
・容器に詰めたら、内袋内の空気を出来るだけ追い出し、先の方で縛ります(もしくは各測定室で行なっている発酵止めの処理を行なう)。
・すぐに測定しない場合は、冷蔵庫に保管してください。
・測定は常温に戻してから行なってください。

【たけのこの場合】
・ たけのこは椎茸と異なり、季節ものなので、スーパーでの事前調査が難しいと予測されます。
購入の他、地場産の自生ものを掘って入手することも多いと想定しますが、エントリー時には、椎茸同様、おおよその測定件数を申請してください。
・ 入手の際は採取地を確認する
(緯度・経度または、採取地住所を必ず確認すること。購入の際は、最低限都道府県が分かるものを購入してください)。
・ 品種は、孟宗竹を基準としますが、マダケ、ハチク、笹竹等の細い竹の産地においてはその限りではありません。
食用のたけのこなら可。
・ 測定は生のたけのこで行ないます(掘りたて)。水煮は対象外とします。
生のたけのこは掘ってから時間が経つほどに堅くなり、刻む処理が大変になるため、新鮮で柔らかい内に刻むとよいです。
・ 1回の測定は、可能なら1本の検体で行なってください
(小さなたけのこと大きいたけのこではセシウム含有比率が異なるため)。
必要重量に満たない場合は、出来るだけ大きさの揃った複数のたけのこを使用しても結構です。
その際はデータシートに本数や各たけのこの重量などの記載をお願いします
(1キロのたけのこを確保する場合は、皮付きなら、2㎏以上の重さのものを選んでください。可食部の割合はおよそ半分です)。
・ 下処理としては、皮をむき、根に近い外側にイボ状の硬い部分が残っていれば包丁等で削ぎ落とします。
穂先の柔らかい葉の部分(ヒメ皮)も取り除いてください。
泥などを水洗いし、水気を拭き取ります。
・ 5ミリ角程度に刻む、もしくはフードプロセッサーなどで細かくした後、良くかき混ぜ均一化してください。
(部位によってセシウム濃度にばらつきがあるため)。
・ 測定容器に詰める際には、内側のビニール袋必須。
しっかりと空気を抜いて内袋の先を止めてください。
または各測定室で発酵止めの作業をお願いします。
・ 発酵しやすいので、すぐに測定しない時は冷蔵保管してください。
・測定は常温に戻してから行なってください。

≪公表ルール≫
・最低限、産地(都道府県は必須)と培地の情報はみんなのデータサイトに公表をお願いします。
それ以下の詳細データの管理や公表については各測定室の判断にお任せ致します。
・データは、通常の検索結果での表示の他に、「椎茸2014一斉測定」「たけのこ2014一斉測定」などのマーカーを使用して、WEB上で絞り込んだものを見られるようにします。
またプロジェクトとして一覧表示するページを用意するなど、見せ方の詳細を検討していきます。
・このプロジェクトの測定データの所有権は、「みんなのデータサイト」の原則に基き、各測定室にあります。
・高めの放射能が検出された場合(おおよそ50Bq/kg以上)の、追跡調査方法とその結果の共有公開は各測定室の判断にお任せします。
・Cs-134の値やCs-134とCs-137の比率が微妙な場合は、ゲルマによるクロスチェックをみんなのデータサイト参加測定室の中で行なうことができます。
クロスチェック費用の半額をみんなのデータサイトが支給します(別途、案内致します)。

≪費用の精算について≫
(※一部省略させていただきました箇所があります)
・各測定室に支払うお金は、「たけのこ」「椎茸」の購入代金の実費(要領収書)とします。
自生「たけのこ」の買取価格や縁故品提供のお礼(無償提供大歓迎)は一律1,000円としますので、
提供者に領収書を書いてもらってください。
なお、送料がかかった場合は、実費も精算致しますので、領収書の確保をお願いします。

≪スケジュール≫
(※一部省略させていただきました箇所があります)
・測定期間は3月から7月までの5か月間で測定完了。
(測定は時期を揃えて、できるだけ一斉にスタートするのが望ましいため。
また全国に渡るプロジェクトのため、北海道から沖縄までたけのこが出揃うのに時間差があり、期間を設けた)。

≪その他参考情報の共有≫
(※一部省略させていただきました箇所があります)
・プロジェクトの予算は、1検体約2,000円とし500検体分(100万円)を計上。
C-ラボの実測では、椎茸900グラムの平均購入価格は、1,800円程度とのこと。
・たけのこについては、およそ700~800円程度と予想。
・測定時間については、測定機種及び検体の汚染度により測定時間を一律にすることができない。
・Cs-134の値やCs-134とCs-137の比率が微妙な場合は、ゲルマによるクロスチェック体制を、みんなのデータサイトとして行なう(データサイトが半額費用負担)。               

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『参考資料』
●C-ラボの測定結果例
「2013椎茸測定結果と検出限界」    http://1drv.ms/1e3PCM2
「市場調査プロジェクトの第一段報告」 http://1drv.ms/1e3PDzP


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