2015年5月17日日曜日

いわて純情米(ひとめぼれ)・岩手県(2014年)ライスフレンド株式会社・ゲル マクロスチェック結果有

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「クラウドファンディング」(2015年6月21日まで)
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本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
商品名は、「いわて純情米(ひとめぼれ)」
産地は、「岩手県」
製造者及び販売者は、「ライスフレンド株式会社」

詳しいことは端折りますね。
なお、ゲルマニウム半導体検出器によるクロスチェックも有ります。

(測定風景)




それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:△

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」(疑い)

の検出と判断いたします。

セシウム137については、662keVにごくわずかですが、ピーク確認できまます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。
結果として、セシウム137を微量ですが検出疑い、セシウム134は誤検出であり不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種の「カリウム40」、人工核種の「セシウム137」(疑い)

の検出と判断しました。
セシウム137について、662keVにごくわずかながらもピークがあると判断しています。
今回は白米だったため、カリウム40以外の天然核種がほぼ無ありませんでした。
よって662keVの存在の判断がし易く、疑いという判断ですが検出とさせて頂きました。

なお、このまま公表としても良いのですが、
出来るだけ正確な情報を提供したいと考えておりますので、
ゲルマニウム半導体検出器によるクロスチェックも行いましたので、併せてご紹介させていただきます。

食品名:いわて純情米(ひとめぼれ)
産地:岩手県
製造者:ライスフレンド株式会社
製造工場:ライスフレンド株式会社
販売者:ライスフレンド株式会社
生産年月:2014年(精米年月日:2015年2月25日)
入手年月:2015年3月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:952.6
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ(測定精度99.7%)
セシウム137:不検出(<0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(<0.3Bq/kg)
カリウム40:16.1±6.80Bq/kg
※スペクトルデータについて、ご依頼者の方から公表OKと了承を頂いておりますので公表させて頂きます。ありがとうございました。

解析精度:1σ(測定精度68.3%)
セシウム137:0.222±0.137Bq/kg
セシウム134:<0.1Bq/kg
カリウム40:16.1±4.41Bq/kg

続けてクロスチェックの結果です。
クロスチェック先
「南福崎土地株式会社 放射能測定室」様
測定器:テクノエーピーTG150B
測定日:2015年5月12日
測定時間:172800秒(48時間)
重量:903.0g
測定容器:1Lマリネリ容器
解析精度:3σ以上
セシウム137:0.16±0.05Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.1Bq/kg)
カリウム40:33.13±1.87Bq/kg




ゲルマニウム半導体検出器による測定においてその結果から、
「Cs-134に関しては存在が有りそうですが、弊社の機械の限界を超えるので定量不可能です。」
とのコメントを頂いております。
また、当方の解析精度3σ(99.7%での精度)及び1σ(68.3%での精度)での測定結果は下記のとおりです。

解析精度3σ(99.7%での精度)
セシウム137:不検出(<0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(<0.3Bq/kg)
カリウム40:16.1±6.80Bq/kg

解析精度1σ(68.3%での精度)
セシウム137:0.222±0.137Bq/kg
セシウム134:<0.1Bq/kg
カリウム40:16.1±4.41Bq/kg

若干当方の測定結果ではセシウム137の値が高く出ておりますが、
ゲルマニウム半導体検出器とのクロスチェックでは±の範囲に収まっております。
ピークが見えておりましたので、有るという判断は間違っていなかったようです。
なお、低い値はいろいろと難しい部分がありますが、ご参考になりましたら幸いです。
カリウム40の値に差がある結果となっておりますが、今後の課題としていきたいと思います。

上記結果から、福島第一原子力発電所の事故の影響によるものかどうかは分かりません。
2015(平成27)年3月現在では、「セシウム137:セシウム134=1:0.289」です。
この比をあてはめますと
セシウム134=0.16×0.289=0.04624Bq/kg
となりますが、
→セシウム134のピークが全くと言っていいほど見えていないこと
→0.1Bq/kgまで測定しているが機器の限界で定量が難しく不検出
上記2点より、過去の大気圏内核実験等の影響の可能性もありますし、
ハッキリと福島第一原子力発電所の事故によるものであると断言することはできません。

(追記)
白米の放射性セシウムは、玄米の2/3程度になるようです。

※2015年3月19日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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