2016年2月16日火曜日

シカ肉(鹿肉)・愛媛県(2015年)

本日は、ご依頼のありました食品についての測定結果です。
食品名は、「シカ肉(鹿肉)」
産地は、「愛媛県北宇和郡松野町」
製造者及び販売者は、「自然」

先日のイノシシ肉に続いて、同地域で捕獲されたシカ肉となります。
ジビエ(狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉)という食文化があります。
今回は、愛媛県北宇和郡松野町で捕獲されたシカの肉について
現状確認のためにとご依頼を受けました。

先日公表しましたイノシシ肉はこちら
「イノシシ肉(猪肉)・愛媛県(2015年」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2016/02/2015_15.html

(測定風景)


(測定品詳細)
食品名:シカ肉(鹿肉)
産地:愛媛県北宇和郡松野町
製造者:自然
製造工場:自然
販売者:自然
生産年月:2015年11月
入手年月:2015年11月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:1042.7
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:0.571±0.378Bq/kg
セシウム134:不検出(測定下限値<0.3Bq/kg)
カリウム40:93.2±22.5Bq/kg

(判定方法):スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断しました。
イノシシ肉と同じく、セシウム137の値が低くセシウム134は検出されておりません。
したがって、福島第一原子力発電所の事故による影響であるかどうかの判断はできません。
今回の値程度であれば、過去の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響によるものであると
判断しても差し支えないものであると推測されます。
もし、今回のシカ肉が、福島第一原子力発電所の事故の影響によるものであると推測するのであれば、
平成28年12月のセシウム137とセシウム134の比率は「1:0.228」ですので、
セシウム134=0.571×0.228=0.130188Bq/kg
が理論値となります。
0.1Bq/kgまでゲルマニウム半導体検出器で測定したら、何の影響で検出されたのか分かってくると思います。

※2015年12月18日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

==========================================================
・Facebookファンページについて
おのみち -測定依頼所-」のFacebookのファンページを作成しました
皆様の「いいね!」をよろしくお願いいたします


・利用料等の口座を開設しました
トラブル防止のため、利用料等は口座振り込みをご利用ください
「利用料口座の開設」と「広告用チラシの刷新」について

・長時間測定を可能にするために、測定室の環境整備を行っています
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
==========================================================

0 件のコメント:

コメントを投稿