紅茶くず（粉砕後結果も有）・島根県（2016年2月製造）

本日は、ご依頼のありました食品についての測定結果です。
製品名は、「紅茶くず」
産地は、「島根県」
製造者及び販売者は、「非公開」

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「紅茶くず」とは、
茶葉製品そのものではなく、製造過程で出てくる飲料用には適さない主に茎の部分
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とのことです。
今回は、本製品を製造している島根県にある製茶所様とご依頼者様がやり取りをされ
測定結果の公表について、製茶所様から許可を頂いたことから公開としております。

>「隠す必要のない情報が、 隠さねばならない抑圧を受けるのは理不尽だ」
との思いも伺っております。本当にありがとうございます。

今回は、
（１）粉砕前
（２）粉砕後
の２点の測定結果を掲載させていただきます。

（測定風景）
（１）粉砕前

（２）粉砕後

（測定品詳細）
製品名：紅茶くず
産地：島根県
製造者：非公開
製造工場：非公開
販売者：非公開
生産年月：2016年2月
入手年月：2016年2月

賞味期限：NO DATA

ロットナンバー：NO DATA

（測定結果）

（１）粉砕前
測定時間：43200秒
重量：288.3g
測定容器：1Lマリネリ容器（全量充填）
解析精度3σ（精度99.7％）
セシウム137：不検出（測定下限値1.0Bq/kg）
セシウム134：誤検出であり不検出（測定下限値1.1Bq/kg）
カリウム40：510±118Bq/kg（測定下限値10.3Bq/kg）

（判定方法）：スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV：×
796keV：×

セシウム137
662keV：×

カリウム40
1461keV：○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV：×

ビスマス214
609keV：×
1120keV：×

[トリウム系]
鉛212
239keV：○

アクチニウム228
338keV：△
911keV、965keV：△

タリウム208
583keV：○
861keV：△

（まとめ）
「カリウム40」
「鉛212」（トリウム系）（微量）
「アクチニウム228」（トリウム系）（微量）
「タリウム208」（トリウム系）（微量）

の検出と判断しました。
放射性セシウムに関しては、検出されるほどのものでもなく
安心して使用することのできる「紅茶くず（島根県）」であると思われます。

（２）粉砕後
測定時間：43200秒
重量：652.3g
測定容器：1Lマリネリ容器（全量充填）
解析精度3σ（精度99.7％）
セシウム137：不検出（測定下限値0.5Bq/kg）
セシウム134：誤検出であり不検出（測定下限値0.5Bq/kg）
カリウム40：495±108Bq/kg（測定下限値4.6Bq/kg）

（判定方法）：スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV：△
796keV：×

セシウム137
662keV：×

カリウム40
1461keV：○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV：△

ビスマス214
609keV：△
1120keV：△

[トリウム系]
鉛212
239keV：○

アクチニウム228
338keV：△
911keV、965keV：△

タリウム208
583keV：○
861keV：△

（まとめ）
「カリウム40」
「鉛212」（トリウム系）（微量）
「アクチニウム228」（トリウム系）（微量）
「タリウム208」（トリウム系）（微量）
「ビスマス214」（ウラン系）(微量)

の検出と判断しました。
放射性セシウムに関しては、検出されるほどのものでもなく
安心して使用することのできる「紅茶くず・粉砕（島根県）」であると思われます。

（測定結果からの考察）
（その１）
（１）粉砕前、（２）粉砕後のそれぞれのカリウム40の値を比べてみます。

（１）粉砕前
カリウム40：510±118Bq/kg（測定下限値10.3Bq/kg）

（２）粉砕後
カリウム40：495±108Bq/kg（測定下限値4.6Bq/kg）

との結果です。
±の範囲を考えますと、（１）も（２）も概ね同じ測定結果と推測されます。

（その２）
（１）粉砕前、（２）粉砕後のそれぞれの充填量から放射性セシウムの測定下限値をみてみます。

（１）粉砕前→288.3g[セシウム137：測定下限値1.0Bq/kg]
（２）粉砕後→652.3g[セシウム137：測定下限値0.5Bq/kg]

652.3÷288.3＝2.26257...≒2.26倍
そのため、測定下限値も粉砕後は粉砕前の約半分まで下げることができております。

※2016年7月15日及び7月25日の測定結果です。

放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体（このロット）を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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その１：「おのみち －測定依頼所－」の測定室の環境について

その２：測定室内の遮蔽状況

その３：測定室内の環境及び遮蔽状況（2014年12月11日現在）
その４：測定室内の環境及び遮蔽状況（2015年9月30日現在）

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非電化工房のCSK-3i測定器等における長時間測定について（3時間を超える測定など）  

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