2017年1月18日水曜日

猪肉(イノシシ)・メス左右前足・愛知県豊田市押井町(2016年)

本日は、ご依頼のありました食品についての測定結果です。
食品名は、「猪肉(イノシシ)・メス左右前足」
産地は、「愛知県豊田市押井町」
製造者及び販売者は、「自然」

2016年12月に愛知県で捕獲された猪になります。
現状を知っておきたいとの事からご依頼を受けました。

(測定風景)




(測定品詳細)
食品名:猪肉(イノシシ)・メス左右前足
産地:愛知県豊田市押井町
製造者:自然
製造工場:自然
販売者:自然
生産年月:2016年12月3日
入手年月:2016年12月3日
賞味期限:2016年12
ロットナンバー:NO DATA

(測定結果)
測定時間:43200秒
重量:1023.7
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:0.665±0.405Bq/kg(測定下限値0.3Bq/kg)
セシウム134:不検出(測定下限値0.3Bq/kg)
カリウム40:82.1±20.3Bq/kg(測定下限値2.9Bq/kg)

(判定方法):スペクトルからのピーク
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:〇

カリウム40
1461keV:〇

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

(まとめ)
天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断いたします。
なお、セシウム134についてピークが確認できませんので、
福島第一原子力発電所の事故由来のものであるかどうかまでの判断は出来ておりません。
もしも福島第一原子力発電所の事故由来のものであるかどうかの判断をするためには、
本日現在で
セシウム137:セシウム134=1:0.165
と言われておりますので、
セシウム137:0.665±0.405Bq/kg
でしたので、誤差の±を0と考えますと
0.665×0.165=0.109725Bq/kg
となりますので、0.05Bq/kg程度までセシウム134の測定下限値を下げて測定したら判断できると思います。
なお、西日本の猪肉についてもセシウム137のみが1.0Bq/kg程度検出されたケースもありますので、
今回の愛知県産の猪肉についても、福島第一原子力発電所の事故由来ではなく、
過去の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響によるものかもしれません。
その場合ですと、福島第一原子力発電所の事故以前よりあった汚染という事になります。
ご参考になりましたら幸いです。

※2016年12月8日の測定結果です。
放射能測定結果の数値には必ず誤差があります。
また、放射能測定結果の範囲内に「放射能絶対値」が含まれる確率を、解析精度という値で表示しています。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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