2013年2月5日火曜日

節分大豆のスペクトル

いろいろと個人の方のスペクトルを拝見する機会も増えましたので、
この間の節分大豆のスペクトルについて公開したいと思います。
カリウム40によるコンプトン散乱はありますが、検出なしとしました。
これは、
○セシウム134があれば、必ず605keVと796+802keV(796~802の間)に2つのピークが確認できる。
○セシウム137があれば、必ず662keVにピークが確認できる。
この2点で検証していきます。


検証結果
○605keV近辺に、ピークが少しあるように見える
○796+802keVにピークが確認できない
○662keVにピークが確認できない

したがって、600keV近辺のピークは天然核種のビスマス214である。
という結論に至り、セシウムは不検出としました。
他にも240keV近辺に天然核種の鉛212が見えますが、(242keV、295keV、352keVあたりの鉛214は確認できません)天然核種のビスマスに鉛はごく少量とみてよいと思います。

スペクトル自体は見事なコンプトン散乱でカリウム40の1461keVより小さいエネルギーは嵩上げされて検出されていますね。

とりあえず、スペクトルを見る参考までにアップさせていただきました。
ご参考になれば幸いです。

2 件のコメント:

  1. スペクトル公開ありがとう御座います。
    きれいなスペクトルですネ。
    測定限界も深く取られていて安心です。

    Oh!すばらしい企画 A

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    1. 参考になったようでうれしいです。
      基本的にはスペクトルは非公開と考えていますが、
      要望があれば公開できるものは公開していくスタンスです。

      また感想等あればぜひ聞かせてください(^◇^)ノ

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