2015年9月8日火曜日

カツオの一種・太平洋側(2015年)その2(時期異なる)

ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「カツオの一種」
産地は、「太平洋側」
製造者及び販売者は、「天然」

「カツオの一種」との表現にとどまらせて頂きます。

以前公表しました

「カツオの一種・太平洋側(2015年)ゲルマクロスチェック及びβ線測定有」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/08/2015_19.html

魚は一緒ですが漁獲時期が異なります。
時期が変わるとどうなるのか、とのことでご依頼を受けました。


(測定風景)


(測定結果)
 (判定方法:スペクトルからのピーク)

セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」(微量)

のみの検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークがわずかですが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。
結果として、
セシウム137を微量の検出、セシウム134を不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種の「カリウム40」、人工核種の「セシウム137」(微量)の検出と判断しました。
なお、前回の測定結果と比べてみますと、
今回の方が数値的には低い測定結果となっております。

***********************************
前回
[セシウム137の結果]

→当方の測定結果
「セシウム137:1.16±0.630Bq/kg」

→クロスチェック先の南福崎土地株式会社放射能測定室
「セシウム137:0.79±0.06Bq/kg」
***********************************

今回の
2σ(精度95.4%)ですが
「セシウム137:0.470±0.356Bq/kg」

です。
ピークとしては確認できますし、天然核種もカリウム40以外はほぼないものと判断できますので
数値も信頼の出来るものであると考えております。
前回と比べますと、セシウム137の値は低いようです。
これは、魚は個体差も有ると伺っております。
また、今回は一つ一つの個体が小さいとの話もあります。
生物内の新陳代謝の大きい稚魚の方が、体内から放射性セシウムを排出するサイクルも速いとのことですので、
今回については、前回と比べて値が低く出たのかもしれません。

食品名:カツオの一種
産地:太平洋側
製造者:天然
製造工場:天然
販売者:天然
生産年月:2015年7月13日
入手年月:2015年7月13日
賞味期限:2015年10月12日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:732.4
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)

解析精度:3σ(精度:99.7%)
セシウム137:不検出(<0.4Bq/kg)
セシウム134:不検出(<0.4Bq/kg)
カリウム40:252±56.9Bq/kg
(スペクトルデータはご依頼者様より、公開許可を頂いております。)

解析精度:2σ(精度95.4%)
セシウム137:0.470±0.356Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.3Bq/kg)
カリウム40:252±54.7Bq/kg
(スペクトルデータはご依頼者様より、公開許可を頂いております。)

※2015年7月18日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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