2015年3月3日火曜日

かつお削りぶし(粉砕)国内産(2014年)株式会社神戸物産

本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「かつお削りぶし」
産地は、「国内産」
製造者及び販売者は、「株式会社神戸物産」

お店で使用する予定の「かつお削りぶし」について、国内産とのことで水揚げ場所も分からないので
見ておきたいとのことからご依頼でした。削りぶしは粉砕してからのご依頼となっております。

「株式会社神戸物産」
http://www.kobebussan.co.jp/

(測定風景)





それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」(微量)

の検出と判断いたします。

セシウム137については、662keVにごくわずかですがピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。
したがって、セシウム137を微量ですが検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種「カリウム40」、人工核種「セシウム137」を検出と判断しました。

なお、京都・市民放射能測定所のブログですが、
「3.11以前の「かつお節(鹿児島県枕崎産)」をゲルマ測定」
http://crmskyoto.exblog.jp/23229957/

でセシウム137のみ検出されたというデータがあります。
(セシウム137:0.6±0.1Bq/kg)
そこから考えますと、今回の検出は微量でもあるため震災以前よりあった汚染ということも考えられます。
今回の結果を受けて食されるかどうかは各々の判断になることをご理解いただければと思います。

食品名:かつお削りぶし
産地:国産
製造者:株式会社神戸物産
製造工場:株式会社神戸物産
販売者:株式会社神戸物産
生産年月:2014年
入手年月:2014年12月
賞味期限:2015年7月31日
ロットナンバー:NO DATA
製造所固有記号:MK3
測定時間:43200秒
重量:485.8
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ(精度99.7%)
セシウム137:不検出(<0.6Bq/kg)
セシウム134:不検出(<0.6Bq/kg)
カリウム40:267±62.7Bq/kg

※スペクトルデータの公開について了承を頂きましたので、公開させて頂きます。
ありがとうございました!!
【3σのスペクトルデータ】

との結果となりました。
また、スペクトルからみますと、
セシウム137のピークが微量検出されているようです。
ですので1σ(精度68.3%)での結果も出しております。

解析精度:1σ(精度68.3%)
セシウム137:0.325±0.263Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.2Bq/kg)
カリウム40:267±56.5Bq/kg

【1σのスペクトルデータ】

※2015年1月31日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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