2015年6月12日金曜日

生しいたけ(原木)・岡山県(2015年)

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「[東日本土壌ベクレル測定プロジェクトのクラウドファンディングへのご協力について] 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/blog-post.html

「クラウドファンディング」(2015年6月21日まで)
https://moon-shot.org/projects/68
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本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「生しいたけ(原木)」
産地は、「岡山県」
製造者及び販売者は、「非公開」

岡山県で原木しいたけを栽培されている農家の方からのご依頼です。
原木で自家栽培されていますが、一度見ておきたいとのことでした。

なお、当方で今まで測定した岡山県産のしいたけは次の通りです。
「みんなのデータサイト」より
http://www.minnanods.net/mrdatafoodsearch?mds_scatid=1070102&prefid=33&rows=20&year_s=&month_s=&year_e=&month_e=&sokuteisyoid=25&food=&order_by=&order_by_desc=&mrdate=1&clubid=mds2

(測定風景)



それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:×
1120keV:×

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:×
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断いたします。

セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keV、796keV共にピークが確認できません。
結果として、セシウム137を検出、セシウム134を不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種の「カリウム40」、
人工核種の「セシウム137」の検出と判断しました。

なお、セシウム134についてはピークもなく不検出ですので、
福島第一原子力発電所の事故以前から存在しており
過去の大気圏内核実験等の影響が出ていると考えられます。

原木栽培のしいたけでは、原木からのセシウム137移行率は2.0と言われております。
菌床栽培のしいたけでは、菌床からのセシウム137移行率は0.5です。
なお、同じ原木しいたけでもほとんど検出されないしいたけもありますので、
今後検出されないしいたけ生産を考えておられるなら、原木を見直す必要があると考えます。

食品名:生しいたけ(原木)
産地:岡山県
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2015年4月
入手年月:2015年4月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:885.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.47±0.608Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.3Bq/kg)
カリウム40:63.6±16.9Bq/kg

※2015年5月3日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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