「[東日本土壌ベクレル測定プロジェクトのクラウドファンディングへのご協力について] 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/05/blog-post.html
「クラウドファンディング」(2015年6月21日まで)
https://moon-shot.org/projects/68
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今日は、ご依頼者の方から問い合わせのあったことについて、
参考になればと思い、ご紹介したいと思います。
> 天然核種なるものが、人工核種の検出に影響を及ぼしてしまうということですね。
> この場所は、○○原発より35キロのところですので、通常運転で高い煙突から排気されていた
> 微量の核種が既に降り積もって久しい状態だったとも想像出来ますよね。
> 一つ伺いたいのは、ウラン系のものは、天然核種以外には考えられないのでしょうか?
> つまり、人工核種のウラン系というものは存在しますでしょうか?
> 科学音痴なので、愚かな質問かも知れませんが、お返事いただけると嬉しいです。
参考になろうかと思われるページをご紹介しておきますね。
「どんな放射性物質(核種)があるの?」(新潟県放射線監視センター)
http://www.pref.niigata.lg.jp/houshasen/radiation_ri.html
「原子力発電のしくみと種類」(J-POWER)
http://www.jpower.co.jp/bs/field/gensiryoku/atomic/mechanism/mechanism_and_kind/
「ウラン236」(Wikiペディア)
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3236_%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3236%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81
「トリウム-232(232Th)」(原子力情報資料室)
http://www.cnic.jp/knowledge/2604
上記ページからまとめますと、
γ線として検出することの出来る天然核種にウラン系の核種があります。
このウラン系の核種(ビスマス214・鉛214等)は、元々地球が誕生した際には存在していた天然のウラン235ウラン238からの分裂核種となります。
では、原子炉から生成されるウラン系の核種は、「低濃縮ウラン235」約3~5%と「ウラン238」が燃料として使用されております。
○ウラン235
→中性子が当たると核分裂を起こします。核分裂を起こすと、主にセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131等を生成します。
→中性子を吸収するとウラン236が生成されます。さらに中性子を吸収するとウラン237になります。
○ウラン238
中性子を吸収するとプルトニウム239となり、
→その後に中性子が当たると核分裂を起こし、主にセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131等を生成します。
→その後に中性子を吸収した時は、プルトニウム240等になっていきます。
さて、原子炉内で生成され残るウラン系核種には何があるのか?
→ウラン236(人工)
→ウラン238(天然)
の1種類となります。
(ウラン237は急速に崩壊し→ネプツニウム237→ネプツニウム238→プルトニウム238となるので省略します。)
この1種類は天然には存在しておりません。
では、この人工的に生成されたウラン236はどのようになっていくのでしょうか。
○ウラン236について
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Wikiペディアからは
→「ウラン236は半減期2342万年でアルファ崩壊してトリウム232になります」
との記載も有ることから
トリウム232は天然に存在しており、トリウム系の核種(鉛212・アクチニウム228・タリウム208等)となります。
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(補足)〇天然核種のウラン238について
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「どんな放射性物質(核種)があるの?」(新潟県放射線監視センター)から
→「土壌や岩石、また海水中などに存在する。半減期が長く、地球の寿命(約45億年)とほぼ同じ。」
そのため、多少の放出では半減期が長いため原子力発電所から放出されたものかどうか判断することは難しいです。
もし、多量に放出されるようであれば原子力発電所からの放出のためなのか判断も可能かもしれませんが、
セシウム137等からの検出の方が分かりやすいと考えられます。
すぐに中性子をまた吸収してプルトニウム239になります。
その後核分裂して主にセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131等になります。
(これが現在問題となっている人工核種というものですね。)
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上記の事から、結論から言いますと今回検出としましたウラン系の核種は天然のものです。
燃料として使用するウランには、天然のウラン238も多く含まれていますが、
→ウラン238の半減期は約45億年と長いため、多量に放出されなければ判断が難しい
→セシウム137等が多量に検出されなければ原子炉からのウラン238であるかどうかの判断は難しい
また、トリウム系の核種としても同じで、検出としましたものは
→ウラン236の半減期は2342万年と長いため、多量に放出されなければ判断が難しい
セシウム137の検出された濃度を考えますと、
ウラン236から生成された天然のトリウム232がどれほどの量なのか。
トリウム232自体が、半減期141億年ですので、ウラン236が多量にまき散らされていたとしても微々たる量しか増えないと推測されます。
そう考えますと、ウラン236が多量にまき散らされていた場合、セシウム137の量はもっとまき散らされています。
人工核種のウラン236は半減期2342万年でトリウム232に。
トリウム232は半減期141億年でラジウム228に、その後にトリウム228→鉛212・アクチニウム228・タリウム208、ビスマス212等。
今回の測定結果から、天然核種のトリウム系の存在も確認しておりますが、
セシウム137が今回のBq/kg量程度では、原子炉から放出されたと考えられるウラン238や、人工核種のウラン236はほとんど存在していないと考えられます。
なぜならば、
→天然核種のウラン238や人工核種のウラン236は半減期が途方もなく長い
→ウラン238やウラン236の核分裂によって生成される核種が多量に存在することを確認できなければ判断できない
→逆に、原子炉から放出されたウラン238やウラン236が存在していると判断できる場合は、セシウム137等の核種は想像を超える量が検出されると推測される
なので、原子力災害における汚染状況は、
多量に放出されるヨウ素131、セシウム137、ストロンチウム90等を見ていくこととなります。
ご参考になりましたら幸いです。
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今日は、ご依頼者の方から問い合わせのあったことについて、
参考になればと思い、ご紹介したいと思います。
> 天然核種なるものが、人工核種の検出に影響を及ぼしてしまうということですね。
> この場所は、○○原発より35キロのところですので、通常運転で高い煙突から排気されていた
> 微量の核種が既に降り積もって久しい状態だったとも想像出来ますよね。
> 一つ伺いたいのは、ウラン系のものは、天然核種以外には考えられないのでしょうか?
> つまり、人工核種のウラン系というものは存在しますでしょうか?
> 科学音痴なので、愚かな質問かも知れませんが、お返事いただけると嬉しいです。
参考になろうかと思われるページをご紹介しておきますね。
「どんな放射性物質(核種)があるの?」(新潟県放射線監視センター)
http://www.pref.niigata.lg.jp/houshasen/radiation_ri.html
「原子力発電のしくみと種類」(J-POWER)
http://www.jpower.co.jp/bs/field/gensiryoku/atomic/mechanism/mechanism_and_kind/
「ウラン236」(Wikiペディア)
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3236_%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3236%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81
「トリウム-232(232Th)」(原子力情報資料室)
http://www.cnic.jp/knowledge/2604
上記ページからまとめますと、
γ線として検出することの出来る天然核種にウラン系の核種があります。
このウラン系の核種(ビスマス214・鉛214等)は、元々地球が誕生した際には存在していた天然の
では、原子炉から生成されるウラン系の核種は、「低濃縮ウラン235」約3~5%と「ウラン238」が燃料として使用されております。
○ウラン235
→中性子が当たると核分裂を起こします。核分裂を起こすと、主にセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131等を生成します。
→中性子を吸収するとウラン236が生成されます。さらに中性子を吸収するとウラン237になります。
○ウラン238
中性子を吸収するとプルトニウム239となり、
→その後に中性子が当たると核分裂を起こし、主にセシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素131等を生成します。
→その後に中性子を吸収した時は、プルトニウム240等になっていきます。
さて、原子炉内で生成され残るウラン系核種には何があるのか?
→ウラン236(人工)
の1種類となります。
(ウラン237は急速に崩壊し→ネプツニウム237→ネプツニウム238→プルトニウム238となるので省略します。)
この1種類は天然には存在しておりません。
では、この人工的に生成されたウラン236はどのようになっていくのでしょうか。
○ウラン236について
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Wikiペディアからは
→「ウラン236は半減期2342万年でアルファ崩壊してトリウム232になります」
との記載も有ることから
トリウム232は天然に存在しており、トリウム系の核種(鉛212・アクチニウム228・タリウム208等)となります。
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(補足)〇天然核種のウラン238について
「どんな放射性物質(核種)があるの?」(新潟県放射線監視センター)から
→「土壌や岩石、また海水中などに存在する。半減期が長く、地球の寿命(約45億年)とほぼ同じ。」
そのため、多少の放出では半減期が長いため原子力発電所から放出されたものかどうか判断することは難しいです。
もし、多量に放出されるようであれば原子力発電所からの放出のためなのか判断も可能かもしれませんが、
セシウム137等からの検出の方が分かりやすいと考えられます。
上記の事から、結論から言いますと今回検出としましたウラン系の核種は天然のものです。
燃料として使用するウランには、天然のウラン238も多く含まれていますが、
→ウラン238の半減期は約45億年と長いため、多量に放出されなければ判断が難しい
→セシウム137等が多量に検出されなければ原子炉からのウラン238であるかどうかの判断は難しい
また、トリウム系の核種としても同じで、検出としましたものは
→ウラン236の半減期は2342万年と長いため、多量に放出されなければ判断が難しい
セシウム137の検出された濃度を考えますと、
ウラン236から生成された天然のトリウム232がどれほどの量なのか。
トリウム232自体が、半減期141億年ですので、ウラン236が多量にまき散らされていたとしても微々たる量しか増えないと推測されます。
そう考えますと、ウラン236が多量にまき散らされていた場合、セシウム137の量はもっとまき散らされています。
人工核種のウラン236は半減期2342万年でトリウム232に。
トリウム232は半減期141億年でラジウム228に、その後にトリウム228→鉛212・アクチニウム228・タリウム208、ビスマス212等。
今回の測定結果から、天然核種のトリウム系の存在も確認しておりますが、
セシウム137が今回のBq/kg量程度では、原子炉から放出されたと考えられるウラン238や、人工核種のウラン236はほとんど存在していないと考えられます。
なぜならば、
→天然核種のウラン238や人工核種のウラン236は半減期が途方もなく長い
→ウラン238やウラン236の核分裂によって生成される核種が多量に存在することを確認できなければ判断できない
→逆に、原子炉から放出されたウラン238やウラン236が存在していると判断できる場合は、セシウム137等の核種は想像を超える量が検出されると推測される
なので、原子力災害における汚染状況は、
多量に放出されるヨウ素131、セシウム137、ストロンチウム90等を見ていくこととなります。
ご参考になりましたら幸いです。
・Facebookファンページについて
「おのみち -測定依頼所-」のFacebookのファンページを作成しました
皆様の「いいね!」をよろしくお願いいたします
・利用料等の口座を開設しました
トラブル防止のため、利用料等は口座振り込みをご利用ください
「利用料口座の開設」と「広告用チラシの刷新」について
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・長時間測定を可能にするために、測定室の環境整備を行っています
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
その2:測定室内の遮蔽状況
・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
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