2015年8月3日月曜日

きゅうり・茨城県那珂市(2015年)自家栽培

ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「きゅうり」
産地は、「茨城県那珂市」
製造者及び販売者は、「自家栽培」

今までは、近くに測定所もなく測定自体を利用されたことがなかったとのこと。
今回、何かのキッカケで当方を知って頂き測定のご依頼がありました。
ありがとうございます。

(測定風景)


(測定結果)

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:△
796keV:×

セシウム137
662keV:△

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:△
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:△
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:△
861keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「アクチニウム228」(トリウム系)(微量)
「タリウム208」(トリウム系)(微量)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークがごくわずか確認できます。
セシウム134については、605keVにピークが少し確認できますが、796keVにはピークが確認できません。
結果として、
セシウム137を微量ですが検出、セシウム134は不検出と判断しました。

(まとめ)
天然核種のカリウム40、微量のウラン系(ビスマス214)、
微量のトリウム系(アクチニウム228、タリウム208)。
人工核種のセシウム137を微量検出と判断しました。

なお、セシウム137のピークを見る限りでは、0.507Bq/kgも有るようには見えません。
ですが、0.507±0.459Bq/kgの範囲に存在していると推測します。
なお、もしセシウム137が「0.507Bq/kg」存在していたとしますと、
セシウム134の理論値は6月29日現在では、
セシウム137:セシウム134=1:0.2607
です。
数式に当てはめますと、
セシウム137:セシウム134=0.507:0.507×0.2607=0.507:0.1321749
となります。
今回の結果から、セシウム134は確認できませんが、もし存在するとすれば
上記値程度ではなかろうかと推測いたします。

食品名:きゅうり
産地:茨城県那珂市
製造者:自家栽培
製造工場:自家栽培
販売者:自家栽培
生産年月:2015年6月22日
入手年月:2015年6月22日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:696.9
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:0.507±0.459Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.4Bq/kg)
カリウム40:65.1±18.1Bq/kg

※2015年6月29日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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