2013年8月24日土曜日

海水・岩手県陸前高田市(広田湾)

本日は、依頼のありました品の測定結果についてです。
測定品名は、「海水」
採取地は、「岩手県陸前高田市(広田湾)」
採取日は、平成25年8月との話です。

海水の汚染がどれほどのものなのか?
測定してみて考えたいとのお話でした。

それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に不検出と判断しました。


 (判定方法)
600keVに微量なピークがあるように見えますが、796keV、802keVにピークは確認できません。
662keVには、微妙なピークが見えます。



この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(微量)(トリウム系)
「鉛214」(微量)(ウラン系)
「ビスマス214」(微量)(ウラン系)


 の検出との結果となりました。




商品名:海水
産地:岩手県陸前高田市(広田湾)
製造者:不明
販売者:不明
生産年月:平成25年8月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1071.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.4Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:4.5±3.6Bq/kg


なお、余談になりますが、
2σ(95.4%)の測定結果では、
セシウム137:0.4±0.3Bq/kg
セシウム134:<0.2Bq/kg
カリウム40:4.5±2.7Bq/kg

との結果となっております。
662keVの微妙なピークがあるように見えることから、
人工核種の「セシウム137」について、検出と考えることもできますが、誤検出の可能性もあります。
しかし、あったとしてもセシウム137については、本当にごく微量です。
よって確定及び定量にはゲルマニウム測定をお勧め致します。



※今年の8月11日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。


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