食品名は、「牛肉・こま切れ」
産地は、「宮崎県」
製造者及び販売者は、「株式会社丸久」
牛肉は厚生労働省の測定結果を拝見していますと、たまに検出例もありますので心配になります。
一概に産地で選べるというわけでもありませんので、見ておきたいとのことでのご依頼でした。
それでは、測定結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。
(判定方法)
600keVに少しピークが見えますが、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにもピークが確認できません。
この度の測定結果では・・・
天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)(微量)
の検出と判断します。
セシウム137及びセシウム134については、ピークが確認できませんので不検出と判断させて頂きました。
なお、個体識別番号が「1338096130」と「1203772299」でしたので、少しそこから検索してみると、
「牛の個体識別情報検索サービス」
https://www.id.nlbc.go.jp/top.html
[1頭目]
●平成26年01月24日21時現在
個体識別番号:1338096130
出生の年月日:H 23.09.30
雌雄の別:去勢 (雄)
母牛の個体識別番号:1254082828
種別(品種):交雑種(肉専用種X乳用種)
飼養県-異動内容-異動年月日-飼養施設所在地-氏名または名称
1 兵庫県 出生 H 23.09.30
2 兵庫県 転出 H 23.11.25
3 兵庫県 搬入 H 23.11.25 淡路市 淡路家畜市場
4 兵庫県 取引 H 23.11.25 淡路市 淡路家畜市場
5 宮崎県 転入 H 23.11.26 西都市 株式会社 泉
6 宮崎県 転出 H 25.12.19 西都市 株式会社 泉
7 宮崎県 搬入 H 25.12.19 児湯郡都農町 株式会社 ミヤチク都農工場
8 宮崎県 と畜 H 25.12.20 児湯郡都農町 株式会社 ミヤチク都農工場
との情報です。
震災後半年経って兵庫県で生まれ、2か月後に宮崎県で2年育てられたという情報でした。
[2頭目]
● (平成26年01月24日21時現在)
個体識別番号:1203772299
出生の年月日:H 23.10.07
雌雄の別:メス
母牛の個体識別番号:1078887449
種別(品種):交雑種(肉専用種X乳用種)
飼養県-異動内容-異動年月日-飼養施設所在地-氏名または名称
1 宮崎県 出生 H 23.10.07 都城市 川野 洋一
2 宮崎県 転出 H 23.11.08 都城市 川野 洋一
3 宮崎県 搬入 H 23.11.08 都城市 都城地域家畜市場
4 宮崎県 取引 H 23.11.08 都城市 都城地域家畜市場
5 宮崎県 転入 H 23.11.08 えびの市 株式会社 後藤
6 宮崎県 転出 H 26.01.07 えびの市 株式会社 後藤
7 宮崎県 搬入 H 26.01.07 児湯郡都農町 株式会社 ミヤチク都農工場
8 宮崎県 と畜 H 26.01.08 児湯郡都農町 株式会社 ミヤチク都農工場
との情報です。
震災後半年経って宮崎県で生まれ、そのまま約2年育てられたという情報でした。
肉用牛の餌が気になるところですが、
「畜産ZOO鑑」の
エサの種類
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/nikuusi/n221_1.htm
エサの量と与え方
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/nikuusi/n221_2.htm
を拝見しますと、何ともいえない状況です。
原発事故直後の汚染されたエサを食べていた可能性は否定できませんが、
牛にも生物学的半減期がありまして、
「飼料から牛肉への放射性セシウムの移行に関する推計方法」
http://souchi.lin.gr.jp/pdf/news20120227.pdf
を拝見しますと、最大60日との記載があります。
なので、汚染されていないエサを1年間食べていれば、
1÷2÷2÷2÷2÷2÷2=0.015625
となり、2%体内に残っているかどうかとなります。
2頭とも宮崎県で2年は育てられておりますので、
そこから考えてもよほどのことがない限り安心できると考えられます。
ただし、宮崎県産牛肉を全て安心と保証するものではありません。
直近1年間、どんなエサでどこで育てられていたかが一番大事な事だと考えられます。
商品名:牛肉・こま切れ
産地:宮崎県
製造者:株式会社丸久
製造工場:株式会社丸久
販売者:株式会社丸久
生産年月:2014年
入手年月:2014年
賞味期限:2014年1月24日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1117.6g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.2Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:59.7±15.5Bq/kg
※2014年1月24日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
=====================================
・Facebookファンページについて「おのみち -測定依頼所-」のFacebookのファンページを作成しました
皆様の「いいね!」をよろしくお願いいたします
→「おのみち -測定依頼所-」Facebookページ
・長時間測定を可能にするために、測定室の環境整備を行っています
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
その2:測定室内の遮蔽状況
・非電化工房へ長時間測定についてお問い合わせ内容等
0 件のコメント:
コメントを投稿