2014年5月29日木曜日

いりぬか・岐阜県(2013年)株式会社コーセーフーズ

本日も、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「いりぬか」
産地は、「岐阜県」
製造者及び販売者は、「株式会社コーセーフーズ」

米ぬかは、玄米の約8倍濃縮されるといいます。
今回も米ぬかそのものではなく、米ぬかが入った商品となっております。
販売者名まで出すべきかどうか悩みましたが、参考として公表させて頂きました。
いりぬかは、他にも地域を変えてあと1つあります。
(合計3検体のご依頼でした。)

1つ目
「いりぬか・栃木県(2013年)丸星食品株式会社」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/05/2013_23.html

しっかりと測定値をみて、購入されるかどうかはお任せとなります。
糠床として使う場合、糠からの移行はほとんどないとの結果もあります。
また、いつも同じ結果になるとは限りません。


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム137及び134共に検出と判断しました。


 (判定方法)
605keV、796keV、802keVにはピークが確認できます。
662keVには、ピークが確認できます。

この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」

の検出と判断します。
セシウム137はしっかりとピークが確認できますが、すぐとなりの600keV付近にも何かしらのピークが見えます。
セシウム134のピークが出る796keVにぼんやりとですが、ピークが確認できますので、
600keV付近のピークは、タリウム208とセシウム134が混ざっているものと推測します。
また、900keV近辺にトリウム系の「アクチニウム228」があるようにも見えますので、
そのコンプトン散乱の影響によってセシウム134と137のROI部分が嵩上げされているようです。
セシウム134とセシウム137の比率が合わないのは、
セシウム134の定量には、カリウム40以外の核種の影響をあまり考慮されていないためのようです。
したがって「トリウム系」の天然核種によって嵩上げされたセシウム134は、高めに出ているものと推測します。
なお、セシウム137はセシウム134の定量によってさらに減算されますので、実際の値よりも低く出てしまっていることが考えられますが、タリウム208の影響もあり、その影響は軽微であると考えられます。

結果として、セシウム137はほぼその値
セシウム134は高めの値
カリウム40はほぼその値
であると考えられます。


商品名:いりぬか
産地:岐阜県損斐郡大野町
製造者:株式会社コーセーフーズ
製造工場:株式会社コーセーフーズ
販売者:株式会社コーセーフーズ
生産年月:2013年
入手年月:2014年3月
賞味期限:2015年1月9日
ロットナンバー:TKK
測定時間:43200秒
重量:663.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:2.05±0.937Bq/kg
セシウム134:1.52±0.871Bq/kg
カリウム40:499±109Bq/kg


※2014年4月8日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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