2014年6月9日月曜日

木灰・岡山県高梁市(2014年)

本日は、ご依頼のありました堆肥扱いの測定結果についてです。
食品名は、「木灰」
産地は、「岡山県高梁市」
製造者及び販売者は、「不明」


木灰は原木の約200倍に濃縮されるという話があります。

(追記)------------------
林野庁(平成24年11月2日)
「木質ペレット及びストーブ燃焼灰の放射性セシウム濃度の調査結果及び木質ペレットの当面の指標値の設定等について」
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/121102.html

上記によると、
>放射性セシウムの濃縮率(燃焼灰の放射性セシウム濃度÷木質ペレットの放射性セシウム濃度)は、
>ホワイトペレット及び全木ペレットで52~280倍と大きなばらつきがみられました。
>一方、バークペレットの濃縮率は最大でも25倍でした。

----------------(ここまで)

前回は「岡山県井原市」の木灰でした。

木灰・岡山県井原市(2014年)」

今回は「岡山県高梁市」のものです。
一度見ておきたいとのことからのご依頼でした。




それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム137は検出、セシウム134は不検出と判断しました。


 (判定方法)
600keV付近にピークは確認できますが、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVには、ピークが確認できます。

この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)
「鉛214」(ウラン系)
「タリウム208」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「鉛212」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」

の検出と判断します。
セシウム134については、ピークが確認できませんので誤検出と判断させて頂きました。
ですが、セシウム137についてはピークがしっかり確認できております。
天然核種のウラン系とトリウム系も存在しており、値としては若干過大になっていると考えられますが、
しっかりと定量を行う必要があれば、ゲルマニウム半導体検出器にて測定を行う必要があります。

商品名:木灰
産地:岡山県高梁市
製造者:NO DATA
製造工場:NO DATA
販売者:NO DATA
生産年月:2014年
入手年月:2014年4月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:779.6
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:40.8±9.14Bq/kg
セシウム134:35.8±8.11Bq/kg(誤検出)(<0.3Bq/kg)
カリウム40:2370±491Bq/kg

※2014年4月19日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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2 件のコメント:

  1. やっぱり木には、産地関係無く、微量だけどセシウム137が含まれていることがあり、燃やすことによって濃縮されてしまうので、焼却灰を使用する場合は、測定した方が無難ですねえ・・

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    1. >のぶさん
      大気圏内核実験等で仕方ない部分ですね。
      逆に出ない方が珍しいという現状です。

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