食品名は、「磐梯はちみつ(アカシヤ)」
産地は、「福島県耶麻郡磐梯町」
製造者及び販売者は、「磐梯養蜂場」
はちみつは、汚染されやすいのかされにくいのか。
これはよく分かっていなくて、福島第一原子力発電所の事故の年では、やはり汚染された。
けれど、1年後2年後と年を追うごとに、その汚染の度合いが一気に下がっていき、
3年目を迎える年にはほとんど汚染が見られない食品となりました。
今現在は、汚染地といえどもめったなことでは、検出されるような蜂蜜は出てこないのではないでしょうか。
今回、福島県産の蜂蜜を3つ測定させて頂きました。
3つとも、先日8月16日の「夏休み学習会in岡山2014「放射能測定に関するワークショップ」」で、測定事例の紹介として公表させて頂きましたので、スペクトルも公開とさせていただきます。
なお、今回の蜂蜜に限りゲルマニウム半導体検出器でクロスチェックも行いました。
理由は2つあります。
1.カリウム40といった天然核種が検出されておらず、コンプトン散乱がない状態での測定で理想的なスペクトルであること
2.測定下限値付近の測定値となっており、誤測定ではないのか検証すること
でした。
それでは、測定結果です。
(判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×
セシウム137
662keV:○
カリウム40
1461keV:×
[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×
ビスマス214
609keV:×
1120keV:×
[トリウム系]
鉛212
239keV:×
アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×
タリウム208
583keV:×
861keV:×
この度の測定結果では
天然核種
なし
人工核種
「セシウム137」
のみの検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keVにも796keVにも確認ができません。
したがってセシウム137は検出と判断し、セシウム134については不検出と判断しました。
なお、カリウム40も今回は不検出となっております。
当方で測定した蜂蜜について、養蜂場では2011年6月9日に一度γ線スペクトロメーターで測定したのみのようです。
その時の下限値は2Bq/kgとのこと。
今回の測定結果を見る限り、セシウム134が検出されていないことから、福島第一原子力発電所の事故の影響かどうかまでは断定はできません。
もしセシウム134が存在しているとすれば・・・
0.304×0.355=0.107Bq/kg程度ですので
0.05Bq/kgまで見ることが可能であれば分かるかもしれません。
商品名:磐梯はちみつ(アカシヤ)
産地:福島県耶麻郡磐梯町
製造者:磐梯養蜂場
製造工場:磐梯養蜂場
販売者:磐梯養蜂場
製造工場:磐梯養蜂場
販売者:磐梯養蜂場
生産年月:2014年
入手年月:2014年7月
賞味期限:2016年7月4日
賞味期限:2016年7月4日
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1351.1g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:0.304±0.247q/kg
セシウム134:<0.2Bq/kg
カリウム40:<2.4Bq/kg
================================================
クロスチェック先
「NPO法人 ふくしま30年プロジェクト」
http://fukushima-30pj.blogspot.jp/
測定日:2014年8月5日
測定機器:PGT社 NIGC16190SD
測定時間:28800秒(8時間)
重量:1209g
測定容器:1Lマリネリ容器
セシウム137:0.3868641±0.06782146Bq/kg
セシウム134:<0.17Bq/kg
カリウム40:6.538089±0.8502420Bq/kg
================================================
結果として、当方の測定結果は誤測定ではないことが証明されました。
測定機について分かったことは、
→天然核種がほぼ存在していない場合
スペクトルグラフから判断することは変わらず重要ですが、
セシウム137やセシウム134の判定がしやすくなること
※ただし、今回、当方の測定ではカリウム40も存在していない結果になってはいましたが、実際はカリウム40は6.5±0.85Bq/kgは存在しているようです。
1桁台のカリウム40の測定については課題となりました。
→測定下限値
天然核種がほぼ存在していない等といった特殊な条件が必要ですが
測定下限値付近まで測定できていたこと
重量:1351.1g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:0.304±0.247q/kg
セシウム134:<0.2Bq/kg
カリウム40:<2.4Bq/kg
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クロスチェック先
「NPO法人 ふくしま30年プロジェクト」
http://fukushima-30pj.blogspot.jp/
測定日:2014年8月5日
測定機器:PGT社 NIGC16190SD
測定時間:28800秒(8時間)
重量:1209g
測定容器:1Lマリネリ容器
セシウム137:0.3868641±0.06782146Bq/kg
セシウム134:<0.17Bq/kg
カリウム40:6.538089±0.8502420Bq/kg
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結果として、当方の測定結果は誤測定ではないことが証明されました。
測定機について分かったことは、
→天然核種がほぼ存在していない場合
スペクトルグラフから判断することは変わらず重要ですが、
セシウム137やセシウム134の判定がしやすくなること
※ただし、今回、当方の測定ではカリウム40も存在していない結果になってはいましたが、実際はカリウム40は6.5±0.85Bq/kgは存在しているようです。
1桁台のカリウム40の測定については課題となりました。
→測定下限値
天然核種がほぼ存在していない等といった特殊な条件が必要ですが
測定下限値付近まで測定できていたこと
※2014年7月19日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
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