2014年8月9日土曜日

土壌・徳島県(2014年)

本日は、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
採取地は、「徳島県吉野川市」

土壌測定を行う方法には、いろんな方法があります。
今回の土壌は、当方の土壌測定にそった採取方法で、各地点5cmまでを掘って、5地点分を混ぜ合わせた結果となっております。

※現在みんなのデータサイトでは、土壌測定のマニュアルを作成中です。
その中に採取方法が詳しく記載されております。
測定マニュアルが完成後は、採取方法をマニュアルにそった測定データのみ公開とさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)
「ビスマス214」(ウラン系)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」(微量)

の検出と判断いたします。
セシウム134についてはピークが確認できないため、誤検出と判断し不検出と判断させて頂きました。
しかし、セシウム137については、ごくわずかながらもピークが確認できますので、微量ですが検出と判断させていただいております。
なお、天然核種のウラン系とトリウム系も検出されておりますので、セシウム137として出てきている数値については過大になっているものと思われます。
よって、セシウム137は「8.27Bq/kg」も存在しておらず、ピークの高さから2.0Bq/kgあるかどうかではないかなと推測します。
「ウラン系」と「トリウム系」の天然核種は、もともと存在しているものですので問題はないものと考えられます。

なお、過去の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故等で日本全国の土壌から平均して5~10Bq/kgのセシウム137は検出されておりました。
今回の結果から、セシウム134はピークは確認できないため、セシウム137は以前より存在していたものであると思われます。

品名:土壌
採取地:徳島県吉野川市
採取年月:2014年6月
入手年月:2014年6月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:121.9
g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:8.27±3.50Bq/kg(過大検出→2Bq/kg程度の見込み)
セシウム134:<1.8Bq/kg(11.8±4.27Bq/kg:誤検出)
カリウム40:270±77.7Bq/kg

※2014年6月17日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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