2014年11月6日木曜日

玄米(炒)・千葉県(2014年)

本日も、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「玄米(炒)」
産地は、「千葉県香取市」
製造者及び販売者は、「非公開」

昨日公開しました2014年の新米と同じ産地、同じ生産者の別の玄米を炒ったものとなります。
千葉県香取市で、耕さない農法でお米を作られている農家の方の玄米です。
以前公開しましたのが2013年産の玄米となります。
通常の栽培方法と違い特定の環境での栽培となっておりますので、一つの一例として頂きたく思い、生産者・販売者は非公開としました。

2013年産の玄米の結果(炒った玄米)
「玄米・千葉県(2013年) 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/2013.html

「玄米・千葉県(2014年)」(玄米そのもの)
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/11/2014_5.html

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:△

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:△

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:△
861keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keVにピークは確認できるのですが、796keVのピークは微妙で難しいです。
結果として、
セシウム137及びセシウム134共に検出と判断しましたが、セシウム134は疑いとしております。
天然核種のカリウム40、人工核種のセシウム134及びセシウム137の検出ですが、セシウム134は疑いです。
結果から判断しますと、炒った玄米では、セシウム134のピークの確認が難しいです。
これは、玄米を炒ったとき、全体の容量が増えてしまい、結果として玄米のまま充填するよりも容器内のセシウム総量が減っているためではないかと推測したりしますが、
実際のところ、どのような状況で測定するのが一番良いのか。
水分含有量を下げて減容化することにより、容器内に充填した時の総セシウム量を増やせば増やすほどより正確な測定が可能とはなりますが、水分を飛ばして体積が増えてしまうケースの場合、実際は逆になる可能性もあります。
(軽くなって体積が増える場合)
実はこの、炒った玄米を粉砕して元の玄米に換算した時、先日と玄米と同じだけの体積を充填して測定した結果もありますが、理論通りにはいきませんでした。

商品名:玄米(炒)
産地:千葉県香取市
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2014年10月
入手年月:2014年10月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:819.9
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.31±0.602Bq/kg
セシウム134:<0.3Bq/kg
カリウム40:57.4±16.1Bq/kg

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ご参考
2014年7月3日測定の同玄米(炒)
重量:769.9g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.37±0.517Bq/kg
セシウム134:0.670±0.389Bq/kg
カリウム40:67.3±16.8Bq/kg
*********************************

※2014年10月23日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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