食品名は、「ハーブ(ヒースフラワーホール)」
産地は、「ポーランド」
製造者及び販売者は、「株式会社カリス成城」
粉砕して充填度を上げた際の測定結果が変わるのかどうか知りたいとのことでの、ご依頼でした。
実は当方も気になりました。
粉砕前の結果はこちら
「ハーブ(ヒースフラワーホール)・ポーランド(2014年)製造者:株式会社カリス成城」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/11/2014_12.html
それでは、測定結果です。
(判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:×
796keV:×
セシウム137
662keV:○
カリウム40
1461keV:○
[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×
ビスマス214
609keV:×
1120keV:×
[トリウム系]
鉛212
239keV:×
アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×
タリウム208
583keV:×
861keV:×
この度の測定結果では
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keV及び796keV共にピークが確認できません。
結果として、
セシウム137を検出と判断しました。
天然核種のカリウム40、人工核種のセシウム137の検出です。
粉砕前と同じく見事なセシウム137のピークが確認できております。
商品名:ハーブ(ヒースフラワーホール)
産地:ポーランド
製造者:株式会社カリス成城
製造工場:株式会社カリス成城
販売者:株式会社カリス成城
生産年月:2014年
入手年月:2014年10月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:2017年8月31日
測定時間:43200秒
重量:281.1g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:258±53.9Bq/kg
セシウム134:<1.0Bq/kg(誤検出:4.25±1.89Bq/kg)
カリウム40:159±45.3Bq/kg
粉砕前の測定結果は
重量:166.0g
セシウム137:251±53.3Bq/kg
セシウム134:<1.7Bq/kg(誤検出:4.98±2.70Bq/kg)
カリウム40:152±51.7Bq/kg
でした。
粉砕後は
重量:281.1g
セシウム137:258±53.9Bq/kg
セシウム134:<1.0Bq/kg(誤検出:4.25±1.89Bq/kg)
カリウム40:159±45.3Bq/kg
です。
重量は
166.0g→281.1gとなり115.1g増えております。
増えた重量は
281.1/166.0=1.69337...≒1.69倍です。
セシウム137の値は
251→258ですので
258/251=1.02788...≒1.03倍です。
3%の変動ですし誤差の範囲と言える結果です。
kgあたりに対するBq数は変わらずといった感じですね。
やはりローズマリーや松葉は均一性が無かったと言える結果なのかもしれません。
粉砕することで、資料の均一化がされたと考えられること。
また、ハーブ自体かなり混ざっており、粉砕前もかなり均一化されていたのかもしれませんし、
チェルノブイリ原発事故等から30年経過していることも考えて、
汚染も均一化しているのかもしれません。
※2014年10月30日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
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