食品名は、「茶葉」
産地は、「静岡県浜松市天竜区水窪町」
製造者及び販売者は、「自家産」
ご依頼者様のご実家が、静岡県で毎年お茶の生産をされているとのことです。
2014年産と2015年産の茶葉の測定依頼がありましたので、本日は2015年産の測定結果を公表します。
※水窪町は愛知県と長野県の県境にあるそうです。
2014年産はこちら
「茶葉・静岡県浜松市天竜区水窪町(2014年)自家産」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/07/2014.html
(測定風景)
(測定結果)
(判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:△
セシウム137
662keV:○
カリウム40
1461keV:○
[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×
ビスマス214
609keV:○
1120keV:×
[トリウム系]
鉛212
239keV:△
アクチニウム228
338keV:△
911keV、965keV:△
タリウム208
583keV:△
861keV:△
この度の測定結果では
天然核種
「カリウム40」
「鉛212」(トリウム系)(微量)
「アクチニウム228」(トリウム系)(微量)
「タリウム208」(トリウム系)(微量)
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(微量)
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134についても、605keV、796keV共にピークが確認できます。
ただ、796KeVはごくわずかです。
結果として、
セシウム137及びセシウム134共に検出と判断しました。
(まとめ)
天然核種のカリウム40、微量のトリウム系、
人工核種のセシウム137と、微量のセシウム134を検出と判断しました。
ただ、セシウム134については、天然核種の影響もあり過大に検出されているものと判断します。
理由の一つとして
今日現在のセシウム137:セシウム134の比は、1:0.267です。
当てはめて考えますと
セシウム137:セシウム134=1.09:1.09×0.267=2.11:0.29103
となります。
セシウム134の測定値は、「1.52±0.842Bq/kg」ですので、
±の範囲を考えても今回の結果は過大検出となっていると言えます。
セシウム134の実際の値は0.3Bq/kg前後かそれ以下であると推測されます。
さて、先日測定させていただきました同地域の
2014産の茶葉の結果は
セシウム137:2.11±0.941Bq/kg
セシウム134:1.26±0.800Bq/kg
カリウム40:571±123Bq/kg
でした。
今回の2015年産は
セシウム137:1.09±0.723Bq/kg
セシウム134:1.52±0.842Bq/kg
カリウム40:584±126Bq/kg
です。
天然核種が存在しているとはいえ、セシウム137だけを見ると
2014年→2015年となるだけでも約半分に減っております。
2.11±0.941Bq/kg→1.09±0.723Bq/kg
2016年産になるとそのまた半分になる可能性もあります。
2017年産になるとそのまた半分になって検出することが難しくなるかもしれません。
※原発事故当初の2011年産の茶葉はかなり高い値が検出された茶葉も有りました。
年が過ぎれば急激に減ってきている現実もあります。
それを考えますと、来年、再来年は更に減っていくという推測も成り立ちますが、
どのあたりで落ち着いてくるかはまではまだ分かりません。
食品名:茶葉
産地:静岡県浜松市天竜区水窪町
製造者:自家産
製造工場:自家産
販売者:自家産
生産年月:2015年5月
入手年月:2015年5月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:723.6g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.09±0.723Bq/kg
セシウム134:1.52±0.842Bq/kg(過大検出であり実際は微量)
カリウム40:584±126Bq/kg
※2015年6月5日の測定結果です。
重量:723.6g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:1.09±0.723Bq/kg
セシウム134:1.52±0.842Bq/kg(過大検出であり実際は微量)
カリウム40:584±126Bq/kg
※2015年6月5日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
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