地点名は、「静岡県藤枝市岡部・2」
先日公開しました地域の地点その2となります。
「土壌・静岡県藤枝市(2015年)みんなのデータサイト「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/07/2015_9.html
(測定風景)
「野帳」は次の通りです。
(測定結果)
それでは、測定結果です。
(判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:△
セシウム137
662keV:○
カリウム40
1461keV:○
[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○
ビスマス214
609keV:○
1120keV:○
[トリウム系]
鉛212
239keV:○
アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○
タリウム208
583keV:○
861keV:○
この度の測定結果では
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(微量)
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134についても、605keVはピークが確認できますが、796keVについてはごくわずかのピークです。
結果として、
セシウム137及びセシウム134共に検出と判断しました。
(まとめ)
天然核種のカリウム40、トリウム系に微量のウラン系、
人工核種のセシウム137と、ごく微量のセシウム134を検出と判断しました。
なお、昨日公開しました土壌1(畑1)の測定結果と同じく、
天然核種のトリウム系やウラン系が含まれておりますので、
その影響でセシウム137、セシウム134共に過大に検出されていると判断します。
セシウム134については、14.3Bq/kgも有るようなピークではありません。
実際の値は土壌(畑1)の13.4Bq/kgよりも小さく、5Bq/kgも存在していないと推測されます。
なお、平成27年5月現在のセシウム137:セシウム134の比は、1:0.274と言われております。
土壌2(畑2)の測定結果についても、セシウム137の値を基準としてあてはめて考えますと、
セシウム137:セシウム134=21.3:21.3×0.274=25.5:5.8362
が理論値となります。
ですので、セシウム134の値が「14.3±3.26Bq/kg」
というのは、高めに出ています。
高くても理論値の5.83Bq/kgもないと考えられますことを申し添えておきます。
余談にはなりますが、
→セシウム134の明確なピークが見えないこと
→天然核種も含まれており、正確なBq/kg数をはじき出せていない
上記2点から、全てが福島第一原子力発電所の事故による影響なのかどうか判断が難しい土壌ではあります。
ごく僅かでもセシウム134のピークがあると判断できることから、
若干の汚染の上乗せがあったことは間違いはないです。
なお、福島第一原子力発電所の事故以前より大気圏内核実験等の影響から、
全国どの土壌からもセシウム137については、5~10Bq/kg程度の検出があってもおかしくはないようです。
そのことを考えますと、以前よりセシウム137がわずかなりでも汚染の有った土壌に、
今回の福島第一原子力発電所の事故による汚染がわずかではありますが、上乗せされたものであると推測されます。
※土壌1も土壌2も、セシウム137及びセシウム134共に存在自体が少ないため、
天然核種の影響を強く受けて過大に検出されております。
よって、正確な値を出すためにはゲルマニウム半導体検出器による測定が望ましいです。
なお、「みんなのデータサイト」にも土壌測定結果を公表しております。
検体IDは「5329」です。
公開URLは次の通りです。
http://www.minnanods.net/mrdatasoilget/mds2/5329
地点名:静岡県藤枝市岡部・2
調査年月:2015年5月14日
測定時間:43200秒
重量:1365.2g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:21.3±4.73Bq/kg
セシウム134:14.3±3.26Bq/kg
カリウム40:481±102Bq/kg
※スペクトルデータは、「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」に帰属しますので
公表とさせていただきます。
※2015年5月30日の測定結果です。
重量:1365.2g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:21.3±4.73Bq/kg
セシウム134:14.3±3.26Bq/kg
カリウム40:481±102Bq/kg
※スペクトルデータは、「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」に帰属しますので
公表とさせていただきます。
※2015年5月30日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
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長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
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その2:測定室内の遮蔽状況
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