商品名は、「お茶(くき茶)」と「固形茶」
岡山県の某所で購入したものです。当初は岡山県産のお茶と思っておりました。
問い合わせていただいた結果、産地は、「京都府」「静岡県」のものと判明。
生産者及び販売者は今回は非公開とします。
原材料として
京都府のお茶に、静岡県の固形茶を7%程度混ぜて販売しておられるようです。
固形茶ってなに???
そう思いますよね。
詳しいことは申し上げられませんが、アミノ酸等を添加されたお茶で、 食品添加物とも言われるようなものです。
飲用のお茶に分類されるのか、抹茶のようにそのまま食べるものに分類されるのか、わかりませんが、
○飲用のお茶に分類されるのであれば、飲用水と同じ基準値10Bq/kg
又は荒茶や製茶の状態でゲルマニウム半導体検出器であれば200Bq/kg以下、
NaIシンチレーション式の検出器であれば150Bq/kg以下であれば、飲む状態での検査は不要となっております。
○抹茶等のようにそのまま食べるものに分類されるのであれば、一般食品と同じ基準値100Bq/kg
上記どれかで判断する事と考えられます。
※ご参考「農林水産省」
お茶の放射性セシウム検査について
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/ocha_seisan_qa.html
それでは、測定結果です。
最初に製品の「お茶(くき茶)」としての結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に検出と判断しました。
(判定方法)
605keV、796keV、802keVにピークが確認できます。
662keVにもピークは確認できます。
この度の測定結果では・・・
天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」
の検出との結果となりました。
天然核種が含まれておりますが、セシウムのピークが確認できます。
ですが天然核種はごく微量で、セシウム137及び134共に定量に与えている影響は少ないと考えられます。
なお、「セシウム137:セシウム134」の比が概ね「1:0.5」の範囲に収まっているため、
福島原発事故由来の汚染と考えて間違いはないようです。
余談ですが、お茶を飲用する際、セシウムの移行率は6%程度とみられているようです。
したがって、本茶葉で飲用するお茶を作った場合、
ですが天然核種はごく微量で、セシウム137及び134共に定量に与えている影響は少ないと考えられます。
なお、「セシウム137:セシウム134」の比が概ね「1:0.5」の範囲に収まっているため、
福島原発事故由来の汚染と考えて間違いはないようです。
余談ですが、お茶を飲用する際、セシウムの移行率は6%程度とみられているようです。
したがって、本茶葉で飲用するお茶を作った場合、
セシウム合算で9.4Bq/kg程度ですので、0.56Bq/kg程度のお茶が出来る計算となります。
商品名:緑茶(くき茶)
産地:(購入先:岡山県)京都府・静岡県
製造者:非公開
製造者:非公開
販売者:非公開
生産年月:NO DATA
賞味期限:2013年12月
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:506.6g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:6.8±2.3Bq/kg
セシウム134:2.6±1.3Bq/kg
カリウム40 :537.7±117.9Bq/kg
賞味期限:2013年12月
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:506.6g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:6.8±2.3Bq/kg
セシウム134:2.6±1.3Bq/kg
カリウム40 :537.7±117.9Bq/kg
続きまして、製品に7%程度添加されている「固形茶」の結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に検出と判断しました。
(判定方法)
605keV、796keV、802keVにピークが確認できます。
662keVにもピークは確認できます。
この度の測定結果では・・・
天然核種
商品名:固形茶
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に検出と判断しました。
(判定方法)
605keV、796keV、802keVにピークが確認できます。
662keVにもピークは確認できます。
この度の測定結果では・・・
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」
の検出との結果となりました。
綺麗なセシウムのピークが確認できます。
こちらも「セシウム137:セシウム134」の比が概ね「1:0.5」の範囲に収まっているため、
福島原発事故由来の汚染と考えて間違いはないようです。
こちらも「セシウム137:セシウム134」の比が概ね「1:0.5」の範囲に収まっているため、
福島原発事故由来の汚染と考えて間違いはないようです。
商品名:固形茶
産地:静岡県
製造者:非公開
製造者:非公開
販売者:非公開
生産年月:NO DATA
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:3600秒
重量:432.0g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:90.6±24.2Bq/kg
セシウム134:42.2±12.1Bq/kg
カリウム40 :519.0±141.3Bq/kg
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:3600秒
重量:432.0g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:90.6±24.2Bq/kg
セシウム134:42.2±12.1Bq/kg
カリウム40 :519.0±141.3Bq/kg
最初の結果の「緑茶(くき茶)」の測定の結果、セシウムの値は
セシウム137:6.8±2.3Bq/kg
セシウム134:2.6±1.3Bq/kg
ですので、これに7%の静岡県産の固形茶が混じっているとします。
7%を100%に換算してみます。
セシウム137:6.8×100/7=97.14Bq/kg
セシウム134:2.6×100/7=37.14Bq/kg
となります。
固形茶自体の測定結果が
セシウム137:90.6±24.2Bq/kg
セシウム134:42.2±12.1Bq/kg
ですので、概ねそん色のない値が出ております。
従いまして、汚染されていたのは静岡県産の固形茶のみと推測しても問題は無かろうかと思います。
今回の測定の結果、中国地方で普通に売られている商品(食品添加物?)から、
セシウム合算で100Bq/kgを超える物が出てきました。
「固形茶」を食べる一般食品であると考えますと、セシウム合算約130Bq/kgですので基準値越えです。
飲用するお茶として考えるとNaIシンチレーション式の検出器では150Bq/kgが基準値ですので、法規制には引っかかりません。
余談ですが、「何かの塊」と考えると原発事故以前ですと100Bq/kgを超えているものは放射性廃棄物です。
また、飲用状態でどのくらいのものなのか考えますと、普通のお茶に混ぜて使用しますので、
10g使用する茶葉に7%混合しお湯に全て溶けると仮定。200ccのお湯でこして飲むとします。
セシウム合算132.8Bq/kgと考えられますので132.8×10/1000×7/100×1000/200=0.4648Bq/kg
のお茶が200cc出来上がります。
200ccぐいっと飲むと、約0.09Bq摂取ですね。
過去50年間のセシウム137の1日平均摂取量が0.19Bqですから、
このお茶を2杯、つまり400cc飲むと過去50年間の1日に摂取していた量をお茶だけで摂取してしまいますね。
この量を多いとみるか少ないとみるか、気にすることがおかしいとみるか
それは人それぞれですので、ご判断はお任せいたします。
ですが、子どもには進んで摂取はされない方が良いかもしれません。
なお、今回の測定結果を受けて、
平成25年7月21日に
岡山県農林水産部農産課安全農業推進班
岡山県保健福祉部生活衛生課食の安全推進班
平成25年7月22日に
静岡県経済産業部茶業農産課
へ情報提供として通知させていただいております。
また詳しいことが分かり次第、追ってブログ等でご報告させていただきます。
よろしくお願いいたします。
(追記:平成25年7月23日7:30)
岡山県発の情報です。
また未確認情報ですが、広島県内にある業者が全国一の消費量らしいです。
どこまで広がっているのかまだ手探り状態です。
※今年の7月14日及び7月18日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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