2013年4月16日火曜日

土壌(広島県東広島市)

本日も、ご依頼のありました測定結果です。
今回も食品ではなく、土壌の測定となります。
土壌は広島県東広島市の「土壌」とのこと。
堆肥も土壌も測定してみないことには分からないことばかりです。
原発事故以前、広島県の土壌からは5~10Bq/kg程度のセシウム137はもともと検出されていましたので、頭に入れておく必要があります。

それでは測定結果です。


測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及びセシウム137共にピークは確認できません。
よって、セシウム134、セシウム137共に誤検出で「検出なし」と判断しました。
(※ウラン系の影響が強く、天然核種のピークの中に微量のセシウム134、137それぞれのピークが隠れているかもしれません。)

 (判定方法)
600keV付近にしっかりとしたピークが確認できますが、
しかし796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにもピークが確認できません。
この度の測定結果では、

天然核種の

「カリウム40」
「ウラン系列」(鉛214・ビスマス214)

の検出となりました。
堆肥の結果と比べてみますと、
堆肥には天然核種の「トリウム系」が含まれていました。
土壌には天然核種の「ウラン系」が含まれていました。
トリウム系もウラン系も自然界に昔から存在するものであるため、
問題はないと考えられます。



商品名:土壌
産地:広島県東広島市
製造者:NO DATA
販売者:NO DATA
生産年月:NO DATA
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:120.0g
測定容器:85ml(V-7容器)

解析精度:3σ
セシウム137:13.4±5.6Bq/kg(誤検出)
セシウム134:17.4±5.7Bq/kg(誤検出)
カリウム40 :704.6±166.1Bq/kg
 
 
 
 ※今年の4月6日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。




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