2013年7月22日月曜日

土壌(鳥取県鳥取市)

本日は、ご依頼のあった土壌の測定結果についてです。
地域名は、「鳥取県鳥取市」

中国地方の土壌からはウラン系の天然核種が多く検出されています。
なので微量のセシウムを測定するのは厳しいですが、
10Bq/kg以上のセシウムがある場合は可能ではないかと、
今までの測定結果から判断しております。


それでは、測定結果です。

 測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に不検出と判断しました。


 (判定方法)
600keV付近にピークが確認できますが、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにもピークは確認できません。
この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」 
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
「鉛214」(微量)(ウラン系)
「ビスマス214」(微量)(ウラン系)


の検出と判断します。
トリウム系が多く、微量ですがウラン系の天然核種があります。
セシウムについては、ピークが確認できないので、誤検出であると判断しております。
なお、原発事故以前からセシウム137が全国どこでも
5~10Bq/kgの汚染はあるとのデータがありますので、
セシウムは0ではなく、微量ながらも含まれているものと思っても間違いはないです。
この度の原発事故によるセシウム汚染はとても軽微で問題はないと考えられます。
 
 
商品名:土壌
産地:鳥取県鳥取市
製造者:NO DATA
販売者:NO DATA
生産年月:NO DATA
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:118.3g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:27.1±8.4Bq/kg(誤検出)
セシウム134:23.6±7.2Bq/kg(誤検出)
カリウム40 :747.6±175.0Bq/kg



※今年の7月7日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
 
 
※ご参考までに当方の測定器のBGのcpsは2.176944cpsです。
総測定秒数86400秒
総カウント数188088カウント
 




 

2 件のコメント:

  1. 土壌の測定評価は難しいですネ。
    「原発事故以前からセシウム、微量ながらも含まれている」と書かれていますが、
    確かにそうかも知れませんが、核実験をする前までは、セシウム類は0ベクレルだった事を考えると、少しでも有る事は悲しい事です。
     しかし、このレベルで汚染を止めてくれた方達に感謝します。
    この事故による、汚染が微増でも問題だと思います。
    微増が繰り返せれることで、とんでもないレベルの汚染につながって、取り返しのつかない事になるのではないでしょうか。


     

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    1. Oh!すばらしい企画 Aさま

      ちょっとだから大丈夫とか、そんなことは思ってはいないです。
      おっしゃられるように、繰り返しあることで塵も積もればですから。
      そのことがよく分かるのが、大気圏内核実験。

      今回の原発事故、西日本は現状、軽微な汚染ですんでいること。
      このレベルで汚染を止めてくれた方々に当方も感謝します。
      しかし今なお、毎日放射性物質が排出されている現実があります。

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