本日は、ご依頼のありました「培養土」の測定結果についてです。
商品名は「培養土」
産地は、「静岡県焼津市」です。
製造者及び販売者は「株式会社東商」
https://www.10-40.jp/index.html
製品ページはこちらです。
https://www.10-40.jp/seihin/sam_18.html
なお、今回はどの培養土か情報がありませんでした。
なので、結果は参考程度にとどめておいてください。
それでは、測定結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は共に不検出と判断しました。
(判定方法)
600keV付近にピークは確認できますが、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにはピークが確認できません。
この度の測定結果では・・・
天然核種の
「カリウム40」
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
の検出との結果となりました。
様様なピークによるコンプトン散乱等でスペクトルが嵩上げされてますが、
セシウムのピークはありません。
ただし、600keV付近のタリウム208によるピークに隠れているだけかもしれません。
他にも若干天然核種のウラン系も見えますが、
トリウム系の影響が強く出ており、少し判別が難しいです。
セシウム134,137については、ピークが確認できないので誤検出です。
しかし、大気圏内核実験やチェルノブイリの影響で、全国の土壌にも
平均して5~10Bq/kgのセシウム137による汚染は確認されています。
なので、この培養土を使用することについては問題はないと思われます。
商品名:培養土
産地:静岡県焼津市
製造者:株式会社東商
販売者:株式会社東商
生産年月:NO DATA
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1299.0g
測定容器:1Lマリネリ(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:8.7±2.2Bq/kg(誤検出)
セシウム134:8.5±2.1Bq/kg(誤検出)
カリウム40 :293.0±63.2Bq/kg
※今年の6月2日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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