本日も、ご依頼のありました品の測定結果についてです。
測定品名は、「芝生」
採取地は、「広島県三次市」
採取日は、「2013年6月」
近くのホームセンターで購入された芝とのことです。
堆肥扱いとして測定させて頂きました。
庭に植えられる際、気になってしまったとのことです。
それでは、測定結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。
(判定方法)
600keV近辺にピークが確認できますが、796keV、802keVにピークは確認できません。
662keVには、ピークが確認できません。
この度の測定結果では・・・
天然核種
「カリウム40」
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム208」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
の検出と判断します。
測定開始当初は、セシウム137のピークが見えそうなこともあり、
心配しておりましたが、結果としてはピークが確認できませんでした。
よって、セシウム134及びセシウム137共に不検出と判断させていただきましたが、
土壌の質のためか砂に多い、天然核種のトリウム系がしっかりと検出されております。
その土からの天然核種のピークの中にセシウムが隠れている可能性は否めません。
大気圏内核実験等により5~10Bq/kgは存在してもおかしくはない状況であることを申し添えておきます。
なお、園芸に使われるのであれば、現状ではセシウムも確認できませんし、ほぼないものと思われますので、問題はないものと考えられます。
商品名:芝生
産地:広島県三次市
製造者:ホームセンター
販売者:ホームセンター
生産年月:平成25年6月
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:1014.7g
測定容器:1Lマリネリ容器
解析精度:3σ
セシウム137:13.9±3.44Bq/kg(誤検出)
セシウム134:12.6±3.01Bq/kg(誤検出)
カリウム40:294±64.5Bq/kg
※今年の11月1日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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