2013年12月8日日曜日

自宅の土・北海道札幌市南区(2013年)

本日は、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
測定品名は、「自宅の土」
採取地は、「北海道札幌市南区」
採取日は、「2013年10月31日」


北海道の自宅の土は、今回の原発事故で多少なりとも汚染されたのか。
汚染されたのであれば、その状況を知りたいとのことでのご依頼でした。

(追記:2013年12月9日)
ご依頼された方から、お手紙を頂いております。
その中で、今回の自宅の土は
「ちょうど震災の年に自宅を新築している際中でしたので、土壌をほぼ掘り出し、その後、秋頃に埋戻しをしました。
ですから、検出測定結果が低く出た可能性があります。」
とのことです。


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。


 (判定方法)
600keV近辺にピークが確認できますが、796keV、802keVにピークは確認できません。
662keVには、ピークが確認できません。


この度の測定結果では・・・



天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム208」(トリウム系)
「タリウム228」(トリウム系)

の検出と判断します。
セシウム137及び134については、それぞれピークがはっきりと確認できませんので、誤検出と判断させて頂きました。
ですが、存在していないとまでは言い切れません。
と言いますのも、大気圏内核実験により福島第一原子力発電所の事故以前から、
日本各地の土壌から、セシウム137が平均して5~10Bq/kgは検出されておりますので、
5~10Bq/kg程度は検出されても不思議なことではないからです。


商品名:自宅の土

産地:北海道札幌市南区
製造者:北海道札幌市南区
販売者:北海道札幌市南区
生産年月:平成25年10月31日
賞味期限:NO DATA

ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:122.8
g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:12.6±5.08Bq/kg(<2.5Bq/kg)(誤検出)
セシウム134:10.4±4.27Bq/kg(<2.1Bq/kg)(誤検出)
カリウム40:306±82.8Bq/kg




※今年の11月8日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。











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