2013年2月27日水曜日

ルイボスティー(南アフリカ共和国)

過去に測ったシリーズ。
本日は「ルイボスティー」です。
ルイボスティーの原産地は南アフリカ共和国ですね。
過去、ルイボスティーから放射性物質が!とかの話を聞いたことがあります。
果たしてそれは、いったい何を検出して放射性物質と騒いだのか。。。

私個人としても、原発事故以来、健康に良いとされるものを探し回りました。
その中で、デトックス効果のあるといわれているルイボスティーを発見。
以来、毎日飲み続けているのですが、放射性物質検出等と言われると
どうしてこうなった♪状態になります(-_-;)
デマは勘弁してください。


それでは測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及びセシウム137共にピークは確認できません。
よって、セシウム134、セシウム137共に「検出なし」と判断しました。

(判定方法)
1461keV以降はカリウム40によるコンプトン散乱があります。
これを頭に入れてスペクトルを見ていきます。
600keV近辺になだらかな台形状の山が見えます。
しかし、796keV、802keVにはピークが確認できません。
したがって、これはビスマス214と判定します。
ちょっと台形状なのが気になりますけど。。。
662keVにはピークが確認できません。
(今回は生データの数値からも確認しました。)

よってセシウム137の検出は誤検出です。
また、350keV近辺にピークが確認できます。これは鉛214と判定します。


この度の測定結果では、天然核種の鉛214、ビスマス214及びカリウム40の検出と判定します。
南アフリカ共和国にはウラン鉱があることも加味して、
鉛やビスマスといった天然核種は、ウラン由来のものだと思われます。



賞味期限:2014.10.22
測定時間:43200秒
重量:325.0g
測定容器:全量充填

解析精度:3σ
セシウム137:2.4±1.6Bq/kg(誤検出)
セシウム134:<1.2Bq/kg
カリウム40 :96.0±30.2Bq/kg


※今年の1月6日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安全を保障するものでもありません。

















4 件のコメント:

  1. こんにちは。尾道出身で現在関東住みの者です。
    いつも測定をありがとうございます。
    このたび、ツイッターから偶然そちらの存在を知り、「やったー!」と喜びました。

    尾道には年に何度か帰省しますが、関東では食品について多くの情報があるので注意をしているのに、帰省すると、そちらで流通している物、あるいは地場の物がどんな状況なのかほとんどわからず、常に不安がありました。
    また、両親がそちらにいますので、彼らの日々の食事ははたして安全なのかという懸念もありました(彼らはほとんど気にしていませんが)。
    ですので、このたびのそちらの開設は、ちょっと大げですが、飛び上がらんばかりにうれしかったのです。そして、結果から、地場物はあまり心配することはないのだと安心できました。感謝の一言です。

    父が畑で自家用の野菜や果樹を作っているため、土壌や肥料(よそから入れた物)は大丈夫なのか、というのが今の一番の懸念材料なので、もしかしたら帰省の際に、そちらに測定をお願いにあがるかもしれません。
    それが可能かどうか、また料金はどれぐらいなのか、お知らせくださると幸いです。
    これからも応援しております。

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    1. 嬉しいご投稿、ありがとうございます。

      現在は測定依頼所ですが、地域から必要とされ守られていく、そういった形になってゆけば、
      依頼所から測定所としての開所も視野にいれております。
      今後ともよろしくお願いします。

      さて、当依頼所では測定器の導入以来、広島県産の物を中心として測定してまいりました。
      これは地域の食材を守る、子どもを守るという意味から、食べれるものをしっかりと把握するという
      意味での活動でもあります。


      結果として、広島県産ではこの度の原発事故による汚染された食品はほぼ見つかっておりません。
      これは大変喜ばしいことですが、危惧されておられますように、今後も同じような状況が
      続くことを保証するものではありません

      特に畑等に使用する堆肥等から汚染が広がるなど考えられます。
      細かいことを言いますと、日々消費されている食品が低濃度でも汚染されていた場合、
      その生ごみや焼却物から少しづつ汚染されていくということも考えられます。
      1〜2年程度ではほとんど変わらないでしょう。
      10年、20年、30年と見ていく必要があろうかと思います。
      これから生まれてくる子どもの事を、しっかりと考えていく必要があるかと思います。


      話を戻しまして、当依頼所では土壌や肥料の測定は行っておりません。
      「食品のみ」としています。
      これは土壌等は原発事故以前の核実験の影響もあり、少なからず汚染されている事は
      過去の調査でも分かっています。
      平均として広島県内でもセシウム137が土壌に2.7Bq/kgはあるようです。

      「日本の環境放射能と放射線」より(2010年度分)
      http://www.kankyo-hoshano.go.jp/01/0101flash/01010522_2.html


      したがいまして土壌測定する際に、塵が舞うなどあれば、測定器自体が汚染されてしまう可能性があり、
      汚染されてしまうと、常にセシウムが検出される状況が考えられ、
      今後小さな値まで見る事が困難になる事が考えられます。
      西日本の食材は、やはり小さな値まで見ていかないとわからない物が多いですので、
      そういう意味で土壌測定は行っておりません。

      しかし、土壌測定の要望はよく伺いますので、今後は簡易測定ではありますが、
      測定していってみようとも考えています。
      簡易測定に使用する機器は、別途持出し可能な検出器を購入していますので、
      それを調整し、行う予定です。
      測定料等については、現在は考えておりません。


      最後に食品の測定依頼をされる際の利用方法等のリンク先を参考までに貼り付けておきます。
      http://onomichi-labo.zapto.org/use.html

      また、お立ち寄りください。
      嬉しいお言葉、ありがとうございました。

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  2. お返事ありがとうございました。了解しました。
    土壌測定の件も、可能でしたらよろしくお願いいたします。

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    1. 分かりました。
      もしかしたら、土壌測定等は少量容器で対応できるかもしれませんので、
      続報をお待ちいただければと思います。

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