食品名は、「りんご」
産地は、「岩手県陸前高田市」
製造者及び販売者は、「自家産」
8月に公開しました、
「畑の土・岩手県陸前高田市 」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/08/blog-post_25.html
この畑で作られた「りんご」とのことです。
土壌の汚染は分かったので、では、ここで取れたりんごはどの程度のものになるのか。
一度測定して知っておきたいとのことからのご依頼でした。
それでは、測定結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137は不検出と判断しました。
(判定方法)
605keV、796keV、802keVにはピークは確認できません。
662keVにも、ピークは確認できません。
この度の測定結果では・・・
天然核種の
「カリウム40」
のみの検出と判断します。
しかし、662keVに見えそうで見えないようなピークがあります。
ですので、0.5Bq/kg以下の濃度で存在する可能性がありますが、
経験上、0.1Bq/kgも無い気はします。
ですので、普通に食される範囲であれば、問題はないものと考えられます。
前回測定時の土壌の汚染は、
==================
セシウム137:106.8±24.6Bq/kg
セシウム134:50.0±12.0Bq/kg
==================
でした。りんごの移行係数を調べてみます。
農林水産省のページから転記ですが、
「農地土壌中の放射性セシウムの野菜類と果実類への移行について」
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110527.html
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/pdf/110527-01.pdf
上記からですと、
りんごの移行係数「幾何平均値」0.0010
とのことです。
土壌のセシウム137は106.8Bq/kgとしますと、×0.0010ですので、0.1068Bq/kgとなります。
0.1Bq/kgまで測定することができれば、セシウム137が確認できるかもしれません。
最大値の0.0030だとすると、
106.8Bq/kg×0.0030=0.3068Bq/kgとなります。
0.3Bq/kgまで測定することができれば、セシウム137が確認できるかもしれません。
推測になりますが、ピークが見えそうなことと、
土壌の汚染状況、そして移行係数から0.1Bq/kgあるかどうかであると判断します。
商品名:りんご
産地:岩手県陸前高田市
製造者:自家産
製造工場:自家産
販売者:NO DATA
生産年月:2013年9月15日
賞味期限:NO DATA
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:819.4g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.5Bq/kg
セシウム134:<0.4Bq/kg
カリウム40:28.7±9.71Bq/kg
重量:819.4g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.5Bq/kg
セシウム134:<0.4Bq/kg
カリウム40:28.7±9.71Bq/kg
※今年の9月23日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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