2013年10月31日木曜日

スライスアーモンド・アメリカ産(2013年)株式会社タイセイ

本日は、クロスチェックを行った食品の測定結果についてです。
食品名は、「スライスアーモンド」
産地は、「アメリカ合衆国カリフォルニア産」
製造者及び販売者は、「株式会社タイセイ」

以前公表しました「梅干し」と「味噌」と同じく、グレー判定とのこと。
したがって当方でも、クロスチェックをさせて頂きました。


インターネット通販で購入できるようです。
「cotta 生アーモンドスライス 1kg 」
http://www.cotta.jp/shop/2_nuts/p_amondo/00027208


それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134は不検出ですが、137は検出と判断しました。


(判定方法)
600keV近辺にわずかにピークが確認できますが、796keV、802keVにはピークは確認できません。
662keVには、ピークが確認できます。

この度の測定結果では・・・

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)
「ビスマス214」(ウラン系)

天然核種
「セシウム137」(微量)


の検出と判断します。
セシウム137については、本当にごくわずかですが662keVにピークが確認できますので、
検出と判断させていただきましたが、誤検出の可能性もあります。
なお、天然核種の「ビスマス214」と「タリウム208」の影響で、若干高めに検出されている感じがあります。
ですので、確定にはゲルマニウム測定で0.1Bq/kgまで測定できれば確定できるのではないかなと考えております。

商品名:スライスアーモンド
産地:アメリカ合衆国カリフォルニア産
製造者:株式会社タイセイ
製造工場:株式会社タイセイ
販売者:株式会社タイセイ
生産年月:2013年
入手年月:2013年10月2日
賞味期限:2014年2月28日
ロットナンバー:S 20140228BFW
測定時間:43200秒
重量:615.0
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:0.911±0.831Bq/kg
セシウム134:<0.7Bq/kg
カリウム40:174±41.5Bq/kg


※今年の10月11日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。




と、ここで一端は終わりますが、本検体についてはゲルマニウム測定もご厚意でにより行うことができました。
その結果も貼っておきます。


「南福崎土地株式会社 放射能測定室」様による
ゲルマニウム半導体測定器の測定結果
(※ありがとうございます!)

測定器:テクノエーピーTG150B
測定日:2013年10月29日
測定時間:171436秒(47時間37分16秒)
重量:746.0g
測定容器:1Lマリネリ容器
解析精度:3σ以上
セシウム137:0.9±0.1Bq/kg
セシウム134:0.3±0.1Bq/kg
カリウム40:317.9±2.8Bq/kg(参考程度)


です。
検出核種としては、

天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)
「ビスマス214」(ウラン系)

天然核種
「セシウム137」
「セシウム134」

となっております。
セシウム137とセシウム134の比率も1:0.46に近く、福島第一原子力発電所の影響が疑われるところです。
しっかりと校正後のゲルマニウム測定ですので、数値の信頼性は高いものと考えられますので、
どうしてこういう比率で出てしまったのか現在調査中ではあります。
 
 
 





 
 
 

6 件のコメント:

  1. これは、興味深い結果ですね。アメリカまで、放射性プルームが届いていたとはいえ、農作物にまで検出されるレベルとは・・

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    1. 匿名さま


      コメントありがとうございます。
      本当に驚いてます。
      セシウム137だけでも驚きであったので、134もある結果だったので。

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  2. Oh!すばらしい企画 脊尾2013年10月31日 9:15

    原子力資料情報室通信 10月1日号の中に

    『市民の連帯がサンオノフレ原子力発電所を廃炉へ追い込んだ(トーガン・ジョンソン)』

    の稿に(カルフォルニア市民の話です)



    「福島第一原子力発電所から放出された放射能物質が、

    8,812Km離れた私たちの町で売られている牛乳からも検出された」



    と書かれている、元データです。

    表を見て下さい。

    最初に、ヨウ素131とテルル132が飛んで行って、

    後からセシウムがついて行って汚染をしているのがわかります。

    http://www.nuc.berkeley.edu/UCBAirSampling/MilkSampling

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    1. Oh!すばらしい企画 脊尾さま


      データありがとうございます。
      勉強させていただきます!

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    2. もう少し、測定された物のデータを集めて、コメントをして頂けませんか。

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    3. Oh!すばらしい企画 脊尾さま


      測定されたもののデータを集めてコメントをとのことですが、当方は測定環境を整えて測定し、
      今回は非常に難しい部分もありましたのでゲルマニウム測定も当方にて行わさせて頂きました。
      その結果を公表することが、子どもを守っていくという視点から大事な事と考えております。

      なお、正直に申し上げますと、詳しいデータは実は幾らかは知ってはいますが、
      カリフォルニア州から検出されたとかという話、データは見た事がある程度で、検証はできておりません。

      そういった時間が取れていないことと、現状が一番大事なので、これからどうして行くべきなのか、考えている次第です。
      ですので、そういった辺りのご紹介はできておらず、しておりません。

      様々なデータを、コメントで書き込んで頂けることは大変ありがたいと感じております。
      確かにもう少し調べてコメントを出来ればとは、思っていますが、早目に返した方が良いと考えていること、
      日々の育児のこと、毎日入ってくる測定のこと、結果の返信のこと等もあり、短いコメントになってしまったこと、誠に申し訳ありませんでした。

      詳しいコメントは、本当に勉強していなければなかなか難しい部分がございますが、
      今後ともよろしくご指導の程お願い致します。

      当方のブログを見ていただいている方々のためになればとただ切に願うばかりです。

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